【産婦人科医・宋美玄さん 松村圭子さん】医師こだわりの朝食と生活習慣「朝から乳製品を積極的に摂取して骨粗しょう症予防」
女性は年を重ねるごとに体調の変化が大きく、健康をキープすることが難しいこともありますよね。そこで、産婦人科医として活躍する宋美玄(そん みひょん)さんと松村圭子さんが実践するこだわりの朝食とルーティーンを教えていただきました。手軽にできる「栄養バランスの整った食事」と「骨粗しょう症予防」は、今すぐ試してみたいものばかりですよ。
教えてくれた人
産婦人科医・丸の内の森レディースクリニック院長 宋美玄(そん みひょん)さん
産婦人科医として、女性医療に従事する傍ら、女性の性や妊娠などについて積極的な啓蒙活動を行う。『産婦人科医・宋美玄先生の女の子の体一生ブック』(小学館)など著書多数。
成城松村クリニック院長 松村圭子さん
日本産科婦人科学会専門医。婦人科専門医として、月経トラブルや更年期の治療など女性の人生のサポートを行う。著書に『医者が教える女性のための最強の食事術』(青春出版社)など。
【宋美玄さん】骨粗しょう症予防のため積極的に乳製品を摂取
「女性は加齢にともない骨粗しょう症になりやすく、更年期のホルモンを安定させるためにもカルシウムはとくに大事な栄養素です。日本の水は軟水のため、水からカルシウムを摂取することができないので、乳製品を積極的に摂ることを心がけています」と宋美玄さん。
「乳製品は朝のメニューで摂るのがベスト。チーズは塩分が多いため、無糖ヨーグルトとはちみつをかけたナッツ入りグラノーラをカフェオレボウル一杯分くらい。加えて、食物繊維豊富なバナナにデーツと牛乳を加えたミックスジュースが定番です」
ある日の朝食
ドライフルーツ・ナッツ・大麦などが入ったグラノーラにプレーンヨーグルトとはちみつ少量をかける/ミックスジュース(バナナ1/2本、細かく切ったデーツ1/2個、牛乳100mlをミキサーにかける)
Myルーティン
<1>1日の食事時間と量の比重は?
【時間】朝:8:00/昼:13:00/夜:19:00
【比重】2:4:4
<2>おやつを摂る習慣は?
昼食が13時を過ぎるので、空腹時に少しつまむことも。こだわりはなく、病院に置いてある、チョコやクッキー、旅行のお土産など。
<3>果物はいつ食べる?
りんご、いちご、ぶどうなどの季節物を。りんごは繊維質で歯の歯垢が取れるため、夕食後に歯の掃除を兼ねて食べる。朝はバナナで快便。
<4>1日の水分量は?
お茶が多い。目標にはしていないが1Lは飲んでいる。
<5>朝のルーティンは?
7~8時間の睡眠後、子供の弁当作りや洗濯物の片付け。
【松村圭子さん】手抜きずぼら飯でもバランスの整った食事を
朝食は抜かず、必ずご飯やパンなどの糖質を摂取しているという松村圭子さん。
「みそ汁はフリーズドライやチューブのみそでいいので必須。野菜料理は必ず1品付け、前日の残りものや冷凍野菜などで手軽に。たんぱく質は、ご飯なら納豆、パンなら目玉焼きなど。ずぼら飯でも栄養バランスが整ったものを心がけています」
ある日の朝食
大麦入りご飯軽く1膳(水溶性食物繊維を摂るため白米2合に大麦を50g入れて炊く)/フリーズドライもずくのみそ汁にもやしを入れる/納豆1/2パック(からしは入れ、たれは使わずにしょうゆを使う)/ゴーヤーのツナ和え100g(薄切りのゴーヤーにツナ缶適量を加えて炒め、しょうゆとカレー粉適量で味付けしたもの)
Myルーティン
<1>1日の食事時間と量の比重は?
【時間】朝:5:00/昼:12:30/夜:19:00
【比重】3:4:3
<2>おやつを摂る習慣は?
小腹が空いたときは糖質オフのチョコレート。
<3>果物はいつ食べる?
朝昼晩いつでも。食事のバランスを考えて食べる。食べる場合は、間食はしない(間食での糖質が太る原因なので)。
<4>1日の水分量は?
始業まではコーヒーや緑茶を飲む。仕事中はほとんど飲まない。朝はカフェインですっきりと、夜はアルコールでオフに切り替え。
<5>朝のルーティンは?
基本は朝活。朝食前に勉強をしたり、録り溜めていたテレビ番組を見たり、仕事をする。22時頃に就寝し、起床は3~4時頃。
撮影/深澤慎平
※女性セブン2024年7月11・18日号
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