進化するコインランドリー、大物洗いの種類別活用法「羽毛布団、敷布団、じゅうたんもクリーニングに出すより断然お得」
生活に必要なあらゆる品々が高騰している中、節約できるところは極力出費を抑えたい。ドライクリーニング料もますます高くなっている今、いっそ家で洗ったりコインランドリーを利用しては? ということで、専門家にそのノウハウを教えてもらいました。
実は、冬物衣料や小物はほぼ“おうちクリーニング”できるという。では、家庭用洗濯機に入りきらない布団やじゅうたんなどの"大物”はどうすべきか──。そこで活用すべきは“家庭の第二の洗濯機”コインランドリー。利用者の増加に伴い、ここ20年で店舗数は倍増しているのだとか。そこで、進化したコインランドリーの使い方を専門家に聞いた。
教えてくれた人
■家庭洗濯専門家・竹内康さん/「コインランドリー店アワード2020」最優秀賞を受賞した、北海道札幌市のコインランドリー店「ジャバリン」代表。コインランドリーでの洗濯代行サービスが好評で、コインランドリーの上手な活用法をYouTubeチャンネル『コインランドリーと洗濯代行のお店 ジャバリン』で発信中。
寝具の丸洗いは、ダニ除去に役立つ
コインランドリーとは、備え付けの大型洗濯機・乾燥機で利用者自らが洗濯する形式の店舗を指す。家庭での洗濯とは何が違うのか。
「大きな違いは“乾燥の質”。家庭用は電力の熱で乾燥させますが、コインランドリーはガスの熱風で急速に乾かすのでしわになりにくく、布団や毛布が短時間でふっくらと仕上がります」
とは、家庭洗濯専門家の竹内康さん(「」内以下同)。
「寝具の丸洗いはダニの除去に役立つため、皮膚炎やぜんそくなどのアレルギー性疾患に悩む人には特におすすめです。天日干しができない梅雨時期にも活用してほしいですね」
クリーニングチェーン大手の白洋舎に羽毛掛布団(シングル)の洗濯を依頼すると、持ち込みで8250円、日数は1~2週間かかるようだが、コインランドリーなら洗濯から乾燥まで約90分、2000~2500円程度で済む。
健康維持と家計に貢献するコインランドリー。使わない手はない!?
羽毛布団や敷布団もコインランドリーで洗うのがおすすめ。その洗い方をご紹介。
羽毛布団の洗い方
羽毛布団を上手に洗うコツは、洗濯機と乾燥機の使い分けにあるという。「羽毛布団は濡れるとカサが減るため、洗濯槽の容量の8~9割ほど詰め込んでOK。逆に乾燥中はカサが増えるので、ふんわりと仕上げるためにはペチャンコ状態で容量の3割ほどにとどめておきましょう」(竹内さん・以下同)。
敷布団の洗い方
「敷布団を丸めて縛ってから洗う方法もあるようですが、内部まで水が浸透しないため、くしゃくしゃにして押し込むやり方がベスト」。30~40分乾燥後、一度取り出し、再度30~40分乾燥させると内部までよく乾かせる。
枕の洗い方
じゅうたんの洗い方
「基本的には敷布団と同様に洗えますが、裏面に接着剤を使用したじゅうたんは洗濯不可です」。こまめに洗いたいなら購入前に表示タグの確認を。
毛布の洗い方
「アクリル毛布の場合、乾燥させすぎると風合いが変わってしまいますが、シングルなら70℃で20~30分を目安に乾燥させれば問題ありません」
スニーカーの洗い方
コインランドリーには、洗濯槽の中にブラシが取り付けられたスニーカー専用の洗濯機を置いているケースが多い。「ブラシにひもが絡まないよう、しっかり結ぶか、外してから入れること。泥汚れは乾燥させ、ある程度払ってから利用しましょう」。
上履きなど布製の靴なら使用できる。
取材・文/植木淳子 イラスト/さややん。
※女性セブン2024年6月13日https://josei7.com/
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