老舗和菓子情報誌が紹介する魅惑の“全国銘菓展”今年のテーマは「お菓子の水族館」あんこで復興支援も
「菓子街道を歩く」という特集では、毎号本店を1店取り上げている。本店には限定の商品があり、店に結びついた歴史を学ぶことができる。
深川屋本店
東海道五十三次の宿場町「関宿」で、徳川三代将軍・家光の時代であった寛永年間(1624~1644年)に創業。初代であり忍者の末裔でもある服部伊予保重により考案された代表銘菓の餅菓子「関の戸」は、街道を行き来する諸大名の間で人気を得たことから京都の朝廷にも伝わり、御室御所の御用達菓子にもなった。2019年には、同店に残る古文書から服部半蔵の親戚筋の家系であることが判明。本店では、そんな江戸時代の品物などの展示があり、ここでしか買えない「関どら」などの和菓子も味わえる。
住所:三重県亀山市関町中町387
公式HP:https://www.sekinoto.com/
営業時間: 9:30~17:00(出来上がりから売り切れまで)
定休日:木曜(祝日は営業)
豊島屋 本店
「鳩サブレー」でおなじみの豊島屋は、鎌倉・若宮大路の二の鳥居脇に本店を構えている。明治27(1894)年に創業し、鎌倉で出土した瓦をモデルにした「古代瓦煎餅」が人気に。その後、店を訪れた外国人からもらったビスケットをきっかけに「鳩サブレー」が誕生し、鎌倉の銘菓として全国に知られるようになった。鳩の形は、鶴岡八幡宮の本殿の掲額にある、二羽の鳩で表現された「八」の字にちなんだもの。本店では、生菓子のほか、「鳩サブレ−」限定パッケージや、文房具などのグッズも販売している。
住所:神奈川県鎌倉市小町2-11-19
公式HP:https://www.hato.co.jp/
営業時間: 9:00~19:00
定休日:水曜不定休(祝日は営業)
※女性セブン2024年3月28日号
https://josei7.com/
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