春爛漫の京都へ!源氏物語の世界「宇治十帖」を味わい尽くす話題のスポット&抹茶スイーツ
1000年の時を超えて読み継がれる世界最古の長編小説『源氏物語』。その物語を紡いだ紫式部の生涯を描いたNHK大河ドラマ『光る君へ』が話題だ。謎の多い紫式部のルーツを辿るとともに、『源氏物語』の舞台にもなった春爛漫の京都へ――。桜とともに楽しみたい話題のスポットをご紹介します。
宇治橋
「宇治十帖」舞台の地
京阪宇治駅を降りてすぐに見える宇治橋は日本三古橋のひとつに数えられ、646(大化2)年に架けられたとされる。豊臣秀吉が茶会に使う水を汲んだ地とされ、宇治の茶まつり「名水汲み上げの儀」が行われる。現在の橋は1996年に架け替えられたもの。『源氏物語』全五十四帖のうち、「宇治十帖」と呼ばれる最後の十帖の舞台となり、橋のたもとには紫式部像が建てられている。
住所:宇治市宇治東内
宇治市源氏物語ミュージアム
唯一の専門博物館
世界でただひとつの『源氏物語』専門博物館であり、模型や映像、アニメーションなどさまざまな展示で光源氏や「宇治十帖」の世界を紹介。
住所:宇治市宇治東内45-26
開館時間:9~17時(最終受付16時30分)
観覧料:大人600円、小人300円
休館日:月曜(祝日の場合はその翌平日)、年末年始
朝日焼 Shop & Gallery
約400年続く陶磁器の窯元
宇治川を挟んで平等院の対岸にある朝日山の麓で開窯し、約400年続く歴史ある窯元。店内には2016年に十六世を襲名した松林豊斎さんが作陶した繊細で美しい器が並ぶ。
「お茶への想いを育む空間」をコンセプトとしたギャラリーで宇治茶をよりおいしくする器を購入できるほか、近くにある工房では電動ロクロや絵付けなど陶芸教室に参加し、朝日焼の歴史を体感することも可能。
住所:宇治市宇治又振67番地
営業時間:10~17時
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、毎月最終火曜
伊藤久右衛門 宇治本店
宇治茶の品質を極め続ける
遡ること江戸時代、天保3年に創業した宇治茶の老舗。室町時代に全国に名を知らしめて以来、高級茶として名高い宇治茶の品質を守りながら、時代に合わせた新しい楽しみ方を追求している。直営店のほか、抹茶やスイーツを楽しめる茶房も展開し、さまざまな形で宇治茶を堪能できる。
住所:宇治市莵道荒槇19-3
営業時間:10〜18時(茶房ラストオーダー17時30分)
定休日:年中無休(元日のみ休業)
晴明神社
パワースポットとして人気
占術の力について伝説をいくつも持ち、時の天皇や貴族から信頼された平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀る神社。境内には社紋である五芒星がいたるところに施され、魔除け、厄除けのパワースポットとしても話題となり、多くの人が足を運ぶ。
住所:京都市上京区晴明町806
参拝時間:9~17時(授与所は16時30分まで)
参拝料:無料
雲林院
光源氏が出家前に籠もった場所
臨済宗大徳寺派の大本山である大徳寺の境外塔頭として現存するが、平安時代は『今昔物語』や『古今和歌集』、『枕草子』などいくつもの文学作品に登場する大寺院として造営された。『源氏物語』でも光源氏が藤壺との仲に思い悩み籠もった場所として登場する。同じく大徳寺の塔頭である真珠庵には「紫式部産湯の井戸」があり、10分強歩いた場所には紫式部墓所もあるなど縁深い地。
住所:京都市北区紫野雲林院町23
参拝時間:6時30分~17時
拝観料:無料
取材・文/井上明日香 撮影/玉井幹郎、杉原照夫(WEST)、黒石あみ(本誌)
※女性セブン2024年3月14日号
https://josei7.com/
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