三代目たいめいけん・茂出木浩司さん<たんぽぽオムライス>の作り方「ふわとろに仕上げるコツ」を直伝!
洋食の人気店『三代目たいめいけん』の茂出木浩司さんが王道のオムレツとチキンライスから誕生した絶品メニューを教えてくれました。ふわとろの「たんぽぽオムライス」と懐かしい味わいの「オムライス」の2品です。美味しく仕上げるコツも伝授。おうちで絶品洋食を作ってみませんか。
※特記のもの以外、材料は2人分です。
※価格は取材当時のものです。
教えてくれた人
三代目たいめいけん 茂出木浩司さん
こだわりの卵は養鶏場に自ら足を運んで選んだ『八千代ポートリー』の千葉県産『食菜卵』を使用。「栄養価が豊富で、新鮮な卵にこだわって選びました」。
オムライスを作る前に、まずは塩で練習!
ビニールに塩を入れたものをオムレツに見立て、柄を叩きながら回転させるコツを体得する。
「まずは塩の袋を入れたフライパンでオムレツを作る練習をして! うちの新人も皆ここから始めるんですよ」と茂出木浩司さん(以下同)。フライパンの柄を叩きながら回転させると、表面はなめらか、内側はトロトロの憧れのオムレツに。練習は必須!
たんぽぽオムライス
チキンライスの上に卵の花が開く
伊丹十三監督の映画『タンポポ』撮影を機に考案された、元祖・たんぽぽオムライス(2800円)。ふわとろのオムレツは、バターが香るリッチな味わい。
<作り方>
【1】玉ねぎ1/4個はみじん切り、鶏もも肉120gは1cm角に切る。マッシュルーム4個は薄切りにする。卵6個はよく溶きほぐし、ざるなどでこす。
【2】フライパンにバター大さじ1と1/2を中火で熱し、玉ねぎを入れてあめ色になるまで炒める。
【3】【2】にバター大さじ2と1/2を弱火で熱し、鶏肉、マッシュルーム、グリーンピース30gを入れて鶏肉の色が変わるまで炒めたら、白ワイン小さじ1/2を加え、軽く炒める。ケチャップ大さじ3を加え、ひと煮立ちさせる。
【4】【3】にご飯(300g)を入れ、塩・こしょう各適量を振り、ご飯が潰れないように強火で炒める。器に半量を盛る。
【5】別のフライパンにバター小さじ2を強火で熱し、卵の半量を1度に流し入れ、フライパンを前後に揺り動かしながら、箸で卵を手早くかき混ぜる。半熟の状態で1度火からおろす。フライパンを45度の角度に持ち、箸で手前の卵を折り込んだら、向こう側に送る。コンロから浮かせたまま火の上に戻し、フライパンの柄の下から1/3ぐらいのところを叩きつつ、卵を回転させる。つなぎ目が下にきたら、そのまま数秒熱し、接着させる。
【6】【4】に【5】をのせる。卵を真ん中から切り開き、好みでケチャップをかける。
<ポイント>
・具材をケチャップで煮てコクUP
あめ色玉ねぎが旨みの決め手。
「ケチャップは具材を煮る際に加えると、トマトの酸味が程よく抜けて甘みが増します」。
・たっぷりバターで作る半熟オムレツ
たっぷりのバターを熱したフライパンに卵の半量を流し入れる。
垂直に持った箸で手早くかき混ぜながら卵を回転させ、半熟に仕上げる。
チキンライスは少な目に、平らに盛ると、卵を切ったときふんわり広がりやすい。