中高年がやってはいけない目の治療やトレーニングを眼科医が解説「アイフレイルチェック」で目の状態を知ることが大切
■大学病院や大病院だからと安心しない
大きな総合病院とは研修病院であり、練習台として担当医がどんどん変わる場合が多い。病院名ではなく医師で選ぶことが肝心。
■眼科専門医が絶対
近視矯正手術などは美容外科でもやっているが、白内障や網膜剝離、緑内障の併発が放置されることもある。眼科医でも手術をすべて行える眼科外科医が望ましい。
■検査や手術に最新設備を整えている
ホームページなどで扱う機器などは事前にチェックを。眼科医療の進歩は早く、短期間の新機種更新なども設備的には重要。もちろん医師の技量や実績も要確認。
■インターネットの情報を鵜呑みにしない
ランキングサイトや名医サイト、口コミだけで判断するのは危険。SNSなどには信頼性が乏しい情報も多い。セカンドオピニオンも活用して。
出典/深作秀春著『視力を失わないために今すぐできること』(主婦の友社刊)
中高年はやらない方がいい目の手術も
一方で、中高年になったら“やらない方がいい”手術もある。
「近視を治すレーシックやICL(眼内コンタクトレンズ)は、遠くはよく見えるようになりますが、老眼で手元が見えにくくなってしまう。やってはいけないというわけではありませんが、慎重に考えましょう」(平松さん)
視力回復や老眼予防などを目的としたさまざまなセルフトレーニング方法も紹介されているが、注意すべき点もある。
「間違ったやり方をすると、かえって目の寿命を縮めてしまう。目をこすったり押したりするのは絶対にNGで、目を激しく動かすようなトレーニングも厳禁。網膜剝離や白内障を起こしやすくなってしまいます。
ホットタオルで目を温めたり、顔に点在するツボをマッサージしたり、近くを見る仕事が1時間続いたら数分は遠くをぼんやり見て毛様体筋を休める習慣をつけましょう。目はむき出しの臓器で外部の障害からは無防備。だからこそ大切に扱わなければいけないのです」(深作さん)
人生100年時代を先々までしっかり見通すための目を手に入れよう。
※女性セブン2024年2月15日号
https://josei7.com/
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