優良スーパーのよしあしが一目でわかる売り場は?プロが教える店の選び方、お買い得品の見つけ方
商品の並べ方から安売りの文言、チラシまで…。優良なスーパーマーケット(以下スーパー)はココで見極める!野菜や肉といった生鮮食品は色や形など素材の特徴から良品を見分けられるが、スーパーの良しあしはどう見分けたらよいのか。お得に買い物ができるスーパーの選び方を専門家に聞いた。
教えてくれた人
今野保さん/ショッピングアドバイザー。大手スーパーマーケットで20年勤務。その経験を生かし、講演やセミナーなどで活躍。『こんなに得するスーパー買い物術』(ベストセラーズ)など著書多数。
「もやし」と「総菜」をチェックすべし!
「スーパーにも、その良しあしがひと目でわかる場所があります」
とは、ショッピングアドバイザーの今野保さんだ。それは、「もやし売り場」と「総菜売り場」だ。
「劣化の早いもやしの鮮度がいいスーパーは良店です。こういう店は、冷蔵庫の冷気がもやし全体にあたるよう、きれいに陳列しています。鮮度を意識している証拠です」(今野さん・以下同)
一方で、もやしを過剰に積み上げている店はNG。下のもやしがつぶれるうえ、上部の商品は冷気があたらず劣化を早める。
「総菜にも店の姿勢が表れます。家で作るのが面倒なポテトサラダ、餃子、唐揚げ、コロッケがおいしく、作りたてが頻繁に並ぶ店は客の要望をきちんと考えた良店といえます」
下を向いて歩けば「お買い得商品」が見つかる!
いいスーパーは、お得に買ってもらうための工夫も凝らしている。客はそれを見逃してはいけない。
「売り場では下を向いて歩くのがおすすめ。お買い得品は、たくさん積める下段の棚に並べることが多いからです。安売りの文言にも注目。『タイムセール』がいちばんお得で、次に『広告の品』→『特売品』→『おすすめ品』の順にお買い得になっていきます」
よりお得に買いたいなら、スーパーからの“メッセージ”が込められた、広告やチラシの見方も重要だ。基本的に、店がいちばん売りたい商品は左上に載せられており、「Z」字の方向におすすめ商品を掲載している。お買い得品情報は、この見方で要領よくゲットしよう。
「もし、店頭にモノクロのチラシが貼ってあればラッキーです。イレギュラーで急遽安く仕入れた商品がある証拠だからです」
モノクロはカラーと違ってすぐに印刷できるため、急遽新情報を告知するのに使われるのだという。
『○○円均一』には要注意を!
お買い得なように見えるが、注意した方がいい売り方もある。それが、「○○円均一」だ。
「均一セールは、一見お得に見えますが、中には普段と変わらない価格の商品が交ざっていることもあります。賢く買い物をするためには、日頃から底値をチェックしておきましょう」
買い物するスーパーをひとつだけと決めず、店ごとの得意分野を見極めるのも大切だという。たとえば、肉卸し会社が母体の店は、質のいい肉を他店より安く売っていることが多い。そういった特性に応じて使い分けることで、安くていい食材を手に入れられる。食材選びは店選びからなのだ。
取材・文/永浜敬子 イラスト/こさかいずみ
※女性セブン2024年2月1日号
https://josei7.com/
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