お正月におすすめのレク<ちぎり絵>100円ショップの折り紙や新聞・チラシで作る新しい趣味時間
90才から新聞ちぎり絵を始めて、94才になる現在も意欲的に作品を作り続けている木村セツさんに、新聞ちぎり絵の作り方を教えてもらいました。
【準備】材料はこちら!
セツさんが新聞ちぎり絵に使っている材料は、手に入りやすいものばかり。
<材料>
・新聞紙
・段ボール(のりづけのときの下敷きに)
・紙(はがきより厚みのあるものが作りやすい)
・フエキ糊
・水(小皿に入れておく。修正に使う)
・消しゴム
・シャープペンシル(鉛筆でも可。芯はHBがベスト)
・ピンセット(先が細い方が使いやすい)
・カッター
・綿棒
・朱肉
・落款
新聞ちぎり絵【作り方】下絵から完成までレッスン!
【1】下絵を描く
実物か写真をじっくりと見て描く。セツさんは納得いくまで何枚も下絵を描き直すこともあるそうだ。
【2】新聞の色を選ぶ
使う色を選び、分ける。「色出し」と呼ぶ作業。緑、赤、黄色、オレンジなど。「ふだんから、色分けをして保管しておくといいですよ」(セツさん・以下同)。
【3】新聞をちぎる
作りたいものに合わせてちぎる。ここでは文字が入っていても気にすることはない。
【4】下絵の輪郭をとる
下絵の上に新聞を置いて、下絵の輪郭をシャープペンシルでなぞる。この線に沿って新聞をちぎる。1つのパーツは小さめにちぎるのがおすすめだ。
【5】貼り方の見当をつける
のりづけする前に、どの順番で貼ったらきれいに仕上がるか考える。
【6】のりづけして、貼る
ちぎった新聞を段ボールの台に載せ、新聞にのりを薄く伸ばす。のりづけした新聞をピンセットでつまみ、下絵に貼っていく。もしも新聞が切れてしまっても、すぐに貼り合わせればOKだ。
【7】色を重ねていく
隣のパーツと少しずつ色味を変えていく。「黄色でも色味がちょっとずつ違います。微妙に色の違うものを重ねていくことで深みが出てきます」。
【8】形を整える
線が欠けている場合は似た色の新聞をちぎって補修。「細かい破片でも捨てないことです」
【9】綿棒で線を消し、カッターで整える
はみ出したシャープペンシルの線は、水につけた綿棒でこすって消す。その後、カッターで少しずつ削りながら輪郭を整える。
【10】完成!
好きな場所に落款を押す。
木村セツさんの作品集を参考にしよう
たけのこ
「新聞を切るときは写真も柄として見ているので、出来上がってから、長女に『人の写真を使ってる』と言われて、気がつくことがあります」。これも、真ん中のたけのこの右上部分に、人が並んでいる写真が使われている。
お弁当
手前に、お弁当箱のつなぎ目を出したのは、ふだん、セツさんがつなぎ目を自分の方に向けて食べるからだそう。「ご飯の上に黒ごまをちらしてアクセントにしました」。
えびフライ
えびフライは大好物。「衣のところに文字を入れたら面白いかと思って入れました。ミニトマトにも『資』という文字が入っていますが、これは無意識。後で気づきました」。
どんな絵にしようか、色は何色にする? など、楽しい気分になってきますね。簡単に始められる「ちぎり絵」。早速みんなで始めてみましょう。
撮影/村尾香織 写真提供/木村セツさん 構成/介護ポストセブン
※初出/女性セブン
https://josei7.com/