30年で患者が5倍に急増!【女性の痛風】に要注意 専門医が教える11の予防法「乳製品を摂る」「コーヒーを1日2杯以上飲む」
「痛風は男性に多い症状でしょ?」と安心しているあなた、実は更年期以降の女性にも増えている。「加えてコロナ禍で肥満が増えたなどの影響もあって、約30年間で5倍以上も患者数が急増しています」とは、医師の大山博司さんだ。放っておくと心筋梗塞や脳梗塞など恐ろしい病気につながる「痛風」の予防法11項目を徹底解説する。
教えてくれた人
大山博司さん/両国東口クリニック・理事長
専門は痛風、リウマチ。痛風専門外来で診療にあたるほか、ホームページでも痛風の相談を行っている。著書に『痛風ウソ?ホント!』(悠飛社)など。
桑島靖子さん / 桑島内科医院・副院長
総合内科専門医、ハチミツ栄養療法医、漢方専門医。YouTube「ハチミツ栄養療法医やすこDr.の健康ちゃんねる」などで、ハチミツを使った栄養療法を発信。
女性の場合気をつけたいのが閉経後
そもそも「痛風」はなぜ発症してしまうのか。両国東口クリニック理事長 大山博司さんはこう話す。
「血液中の尿酸値が上昇し、基準値を超えると(※男女ともに7mg/dl以上だが、女性は6mg/dlでも要注意)、関節内に尿酸塩結晶ができます。この結晶を白血球が処理する際、痛みが生じます。尿酸値が高い状態が続くと腎機能が悪化して腎不全を起こしたり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を合併。そうなると、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすことがあります」
なぜ女性の場合、閉経後は特に注意が必要かというと…
「女性ホルモンのエストロゲンには腎臓で尿酸排出を促す作用があるため、女性は男性よりも尿酸値が上がりにくいとされてきました。ところが、閉経後は女性ホルモンの分泌量が減るため、尿酸排出機能が衰えます。それで、閉経後は痛風の危険性が高まるというわけです」
→女性の痛風、閉経後は要注意!尿路結石や高血圧、メタボの原因にも
少しでも「痛風」になるリスクを減らすために、今からできる11の予防法を下記項目でご紹介する。