「定年後うつ」にならない“充実したセカンドライフ”は準備で決まる!知っておきたい「60才〜75才に起こる出来事チェックリスト」
<60才>定年準備期
□ 定年を迎える人もちらほら
□ 雇用延長で働き続ける人も
□ フリーランスで働く人が一気に増える
□ シニア割が一部使えるようになる(例:「大人の休日倶楽部ジパング」女性は満60才から入会可能でJR東日本などのきっぷが30%割引に)
□ リフォームや建て替え、住み替えでローンを組む人も(60才からの住宅ローン「リ・バース60」などが利用できるように)
□ 年金の繰り上げ受給とiDeCoの受け取り開始
□ 子供が結婚し始める人も
□ 親の介護が始まる人も
<65才>定年&再雇用期
□ 雇用延長が終わり、定年を迎える人も
□ 再雇用で働き続ける人も
□ 年金の受給が始まる
□ 前期高齢者(65~74才)になる
□ 虚血性心疾患の受診者や医療費がさらに増える(※1)
□ 介護保険サービスが利用できるようになる
□ 子供が結婚、孫ができ始める人も
□ 親だけでなく夫の介護が始まる人も
□ 特別養護老人ホームの入居対象者年齢(原則)になる
□ 一定の障害のある人は、後期高齢者医療制度に加入でき、窓口で支払う医療費が原則、総医療費の1割になる
(※1)健康保険組合連合会「令和3年度 生活習慣関連疾患の動向に関する調査」。
<70才>年金&フリーランス期
□ 雇用延長が終わる
□ パートやフリーランスで仕事を始める人が増える
□ 労働から引退する人も
□ 受給開始を繰り下げると年金額が42%増に
□ 医療費の自己負担額が3割から2割になる(現役並み所得者は3割負担のまま)
□ 70~79才のがん罹患リスクは43%になる(※2)
□ 夫の介護が始まる人も
□ 車の運転免許証を返納する人が増える(※3)
□ 特殊詐欺の被害に遭いやすくなる
□ 男性の健康寿命は72.68才、女性の健康寿命は75.38才(厚生労働省調査、2019年)
(※2)国立がん研究センター「最新がん統計2022」年齢階級別罹患リスク(2018年罹患・死亡データに基づく)。
(※3)カーライゼーションが60才以上の親を持つ男女472人に行ったアンケート調査(2023年)。
<75才>年金生活期
□ 後期高齢者(75才以上)になる
□ 受給開始を繰り下げると年金額が最高の84%増に
□ iDeCoの受け取りが一括に(運用は不可)
□ 医療費の自己負担額が1割になる(一定以上所得者は2割負担、現役並み所得者は3割負担)
□ 身体機能が急激に衰え、思わぬけがを負う可能性が高まる
□ 体力的に労働が厳しくなり、働けなくなる人も
□ 働き口が激減する
□ 夫の介護が始まる人も
□ 認知症になる確率が13.6%になる(※4)
(※4)厚生労働省 厚生労働科学研究費補助金 認知症対策総合研究事業 「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(平成21~24年)。