66才オバ記者がChatGPTを初体験「ギャグのセンスを磨く方法を教えて!」回答にため息をついた理由
タイトル:明るい老後への歩み
老後を迎えるとき、私は愛と夢と冒険の精神を持ち続けることを決意しました。茨城の農業高校を卒業し、上京した私は、その精神を胸に抱き、限度を守りながら明るい老後を迎えるための歩みを始めました。まず、私は愛に満ちた生活を築くことを目指します。家族や友人との絆を深め、お互いに支え合う関係を大切にします。愛情や思いやりがあることで、笑顔と温かさに満ちた日々を過ごすことができます…
禁断の恋の悩みをChatGPTに相談する人も
相手に気を使うことなく嘘偽りない丸裸の本音をぶつけることができるのも、ChatGPTの強みのひとつだろう。株式会社ファミトラが運用している資産、相続、老後の介護、身辺整理といった「終活」についての質問をChatGPTが答える「終活相談AI」でも、人間にはない特性が大きな武器になっているという。
「終活はプライベートなことなのでなかなか他人には相談しづらいし、まず『誰に相談したらいいだろう、あの人に言うとほかの人にも広まってしまうかもしれないし…』など、相談相手を探すことそのものがストレスになる人も多い。しかしAIが相手ならモヤモヤも鬱憤(うっぷん)も心置きなく吐き出せます。対人ではないので機械的な冷たさがある印象を持たれるかもしれませんが、AIだからこそ、聞きたいことをストレートに質問できるし、どんな回答があっても気にならないところがあります」(株式会社ファミトラディレクター・塩路未芽さん)
埼玉県在住の会社員・瀧島優子さん(43才・仮名)は誰にも言えない悩みをChatGPTに打ち明けた。
「子供も夫もいるのに、好きな人ができてしまいました。どうしたらいいですか」
すると1分も経たないうちに、<なぜ好きな人ができたのか自己分析を行うこと、そして家族との関係と恋愛の絆のどちらを優先させるべきか順位をつけること、そして長期的な視点で考え、家族ともう一度コミュニケーションをとってみるべきこと> など、具体的で客観的な方法が提示された。
「実際にChatGPTのいう通りに考えてみたら、恋愛感情の裏には、仕事が忙しい夫を支えるために、自分のやりたかった仕事をセーブしていたことへの不満があったことに気がついて、その不満を夫にぶつけ、話し合うことで家族のもとに戻ることができた。ママ友に相談していたら、感情的になって共感はしてくれても、こんなに冷静でありながらかつ私に寄り添った答えは出てこなかったと思います」(瀧島さん)
未来調達研究所の坂口孝則さんが指摘する。
「生成系AIは実務的な働きだけでなく、話し相手や相談相手にもなります。ChatGPTの優れたところは“人格者”であること。わざと攻撃的に書いてくれと命じれば従いますが、それ以外は常に紳士的で倫理的に振る舞ってくれるのです」
“遠くの親戚や離れた友人より、近くのChatGPT”の時代がすぐそこまでやって来ている。
教えてくれた人
塩路未芽さん/株式会社ファミトラディレクター、坂口孝則さん/未来調達研究所
文/池田道大 取材/小山内麗香、廉屋友美乃、戸田梨恵、伏見友里
※女性セブン2023年7月6日号
https://josei7.com/
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