シニア世代におすすめ「ChatGPT」の始め方・使い方「レシピや旅行プランも手軽に」
【1】スマホやパソコンで「ChatGPT」を検索し、公式ページへ。左下の「Try ChatGPT」をクリックする。
公式ページ:https://openai.com/blog/chatgpt
【2】サイトは英語版のみのため登録はすべて英語で入力。「Sign up」のボタンをクリックする。
【3】メールアドレスを入力し、登録用のメールが届くのを待つ。グーグルなどいくつかのアカウントは連携可能。
【4】届いたメールに記載されたURLをクリックし、登録を行う。フルネームと生年月日を入力。
【5】使っている携帯電話の番号を打ち込み、下の「Send code」のボタンをクリックする。
【6】登録した番号宛てに届いたショートメールに記載されたコード番号を入力する。
【7】登録完了。聞きたいことや頼みたいことを入力すると即座に答えが返ってくる。サイトは英語だが、入力は日本語でOK。回答も日本語。
ChatGPTの使い方実例「主婦にも便利!」
「ChatGPTのおかげで、大きな負担から解放された」と笑顔を見せるのは都内在住の主婦・加藤紀子さん(62才・仮名)。
「料理そのものは嫌いじゃないけれど、毎日、いまある食材で何を作ろうか考え続けるのが本当にストレスで…。誰かに決めてほしいと思うけれど、夫に聞いても答えは『何でもいいよ』。ずっと、誰かが考えてくれたらどんなにいいかと思っていたんです」
料理のサポートに活用「食材を組み合わせてレシピを提案」
ある日、スーパーで特売品の豚肉を購入した加藤さんはスマホでChatGPTにこんなリクエストを打ち込んでみた。
「豚肉を使った一品料理でなるべくヘルシーなもの」
するとChatGPTは以下のように回答した。
<1.豚しゃぶサラダ‥豚しゃぶを茹でて薄く切り、新鮮な野菜と一緒にサラダとして楽しむ料理です。低カロリーで栄養豊富な野菜と組み合わせることで、ヘルシーな食事になります>
<2.豚肉と野菜の炒め物‥豚肉を薄切りにし、いろいろな野菜と一緒に炒める料理です。オイスターソースやしょうゆなどで味付けし、ごま油やオリーブオイルを利用するとヘルシーさがアップします>
このほかにも「豚肉のステーキサラダ」、「豚肉ときのこのスープ」、「豚肉のソテー」と合計5つのレシピをすぐに紹介してくれたという。
「すごく丁寧な対応で、なんだかうれしくなったし、こんなにたくさんいろいろ考えてくれたんだから、がんばって作るぞ!という気持ちになった。もし夫に何か文句を言われても『クレームはChatGPTさんに言ってください』と言えますし、本当にラクです。もっと前に出会いたかった(笑い)」(加藤さん)
三上さんもまず「料理」のサポートをしてもらうことを推奨する。
「たとえば冷蔵庫にある食材を3つ書き出して、『これで作れるおいしい料理を教えてください』と頼めば、3つの食材を組み合わせた料理を提案してくれます。スーパーの特売品を買ったなら、その食材の名前を挙げて聞けば、極上の“AI特売レシピ”がすぐにできます」(三上さん・以下同)
旅行のプランを考えてくれる
ほかにも、「2泊3日で東北を訪れる旅行プランを教えて」「2週間で3Kgやせられるトレーニングメニューを作って」など、生活におけるさまざまなシーンに応用できる。
そんなふうに生活の質を上げてくれるChatGPTを、さらに上手に使いこなすコツは「質問を繰り返す」ことだ。
「生成系AIを使うときの基本は1つの質問で終わらせるのではなく、2つ、3つ、4つと質問を重ねることです。たとえば、おすすめの京都旅行のプランを聞いて『哲学の道』などありきたりな回答があったら、『もっと静かな場所にプランを変更してください』などと重ねてより具体的な希望を出していけば、さらに適した場所を提示してくれます。
ほかにも『昼食にこれは絶対食べたいのでプランに入れてください』というふうに細部を積み重ねていくと、満足度の高い旅行プランが練り上げられていきます。ChatGPTの回答がつまらないと嘆く人は、大抵1つしか質問をしていない。回答に対して感じたことや思ったことを書いていくことで、生成系AIの答えはどんどん面白くなります」
実際にやってみた!「繰り返し質問」でChatGPTを使いこなそう!
【1】最初の質問はざっくりしたものでもOK
【2】場所や希望をより具体的に伝えると幅が広がる
【3】さらに質問を重ねると提示される場所が具体的に
教えてくれた人
三上洋さん/ITジャーナリスト、若宮正子さん/ITエバンジェリスト
文/池田道大 取材/小山内麗香、廉屋友美乃、戸田梨恵、伏見友里
※女性セブン2023年7月6日号
https://josei7.com/
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