ヘルシー&おいしい”酢的”おかず「酢のチカラで肉が柔らかく、米酢で旨み、黒酢でコクも」
ガッツリしたものを食べたいけど体重増加や塩分が心配。そんな時に活用して欲しい調味料が「お酢」だ。お酢は、料理に入れると薄味でもおいしく感じられるほか、毎日お酢を摂ることで糖の吸収を抑え、内臓脂肪の燃焼やメタボ解消を促進する効果があるんだとか。調理師の沼津りえさんに、使ったお酢の種類とレシピを教えてもらったので紹介する。
→お酢を混ぜれば白米も気兼ねなく食べられる!糖の吸収を抑える「お酢」を使った“酢的”ご飯&汁ものレシピ
いろんな料理にチョイ酢習慣を!
「こんな料理にも⁉」というメニューにも酢は意外と合う。すき焼き・しょうが焼き・親子丼・麻婆豆腐・ハンバーグ・肉じゃが・ドライカレー・魚の照り焼き・ポテトサラダ・フライドポテトなどにかけて、やせグセをつけよう!
焼きサーモンの刻みトマト酢ソース
洋食系にはワインビネガーがぴったり!
【使ったお酢】ワインビネガー
【作り方】
【1】刺身用サーモン柵150gは、塩・こしょう各少量をふったあと水気を拭き、2等分にする。
【2】フライパンにオリーブオイル小さじ1を熱し、【1】を両面焼いて皿に盛る。
【3】トマト1/2個を1cm角に切り、白ワインビネガー小さじ2、塩小さじ1/4を合わせ、【2】へ回しかける。
→体にいい酢の種類とその効能|血圧、血糖値、動脈硬化対策に正しい酢の摂り方
鶏とアスパラガスのピリ辛南蛮漬け
漬け込み系は酸味が持続しやすい穀物酢で
【使ったお酢】穀物酢
【作り方】
【1】鶏肉胸肉200gは5mm厚さのそぎ切りにする。アスパラガス4本は4等分に切る。
【2】バットに穀物酢大さじ3、砂糖・しょうゆ各大さじ1、赤唐辛子の輪切り1本分を入れて混ぜておく。
【3】フライパンに油小さじ2を熱し、【1】を中火でこんがりと焼き、熱いうちに【2】に漬け込み冷やす。
鶏肉の黒酢さっと炒め
黒酢の甘みと酸味で炒め物に深いコク
【使ったお酢】黒酢
【作り方】
【1】ひと口大に切った鶏もも肉200gに塩・こしょう各少量をふり、フライパンで中火で両面焼く。
【2】くし形に切った玉ねぎ1/4個、赤パプリカ1/4個を加えさらに炒める。
【3】黒酢大さじ2、砂糖大さじ1、しょうゆ小さじ2を合わせたものを回しかけ強火でさっと炒める。
柔らかビネガーステーキ
酢のチカラで硬い肉が変化し、甘みも増す
【使ったお酢】白ワインビネガー
【作り方】
【1】ポリ袋に、白ワインビネガー大さじ1、塩小さじ1/2、粗びき黒こしょう少量、サラダ油大さじ1を入れて混ぜ、ステーキ肉2枚を入れてなじませ30分以上おく。
【2】強火で熱したフライパンで【1】を両面焼く。
【3】ステーキを1cm幅に切り、クレソン適量を添えて皿に盛る。酢じょうゆ(しょうゆ・穀物酢各小さじ1)をつけていただく。
→しょうが・にんにく・ちりめんじゃこの「酢漬け」で作るさっぱりレシピ9選|野口真紀さん
レンチンなすのごま酢和え
火を使わず簡単! 黒酢がからんで美味
【使ったお酢】黒酢
【作り方】
【1】なす小2本をラップで包み、電子レンジで2分加熱する。ラップごと水にとり、冷めたらラップから取り出して食べやすいように手で割く。
【2】ボウルに白すりごま大さじ1、黒酢・砂糖各小さじ2、しょうゆ小さじ1を合わせ、【1】と和え、上にもかける。
春キャベツの塩昆布酢和え
気軽に使える穀物酢は浅漬けにぴったり
【使った酢】穀物酢
【作り方】
【1】キャベツ2枚(150g)はざく切りにし、塩小さじ1/4、穀物酢大さじ2とともにポリ袋に入れ、しんなりするまで手でもむ。
【2】【1】に塩昆布10gを合わせてなじませる。
もやしのカレー酢ナムル
スパイシーなカレー味に酸味をプラス
【使った酢】穀物酢
【作り方】
【1】耐熱容器にもやし200gを入れラップをし、電子レンジで2分加熱し、ザルにあけ冷ます。
【2】ボウルにカレー粉・塩・しょうゆ各小さじ1/2、穀物酢・ごま油各大さじ1を合わせ、【1】を加えて和える。
教えてくれた人
沼津りえさん/管理栄養士・調理師
料理教室COOK会主宰。「料理が楽しい!」と思えるレシピ作りがモットー。『母から娘に伝えるはじめてのLINEレシピ』(ART NEXT)など著書多数。
撮影/深澤慎平 取材・文/石井栄子
※女性セブン2023年6月15日号
https://josei7.com/