揚げ物が大人気!料理家・市瀬悦子さんの“から揚げ弁当”は漬け込みいらずで味染みジューシー!
揚げ物料理が大人気の料理家・市瀬悦子さん。市瀬さんは「揚げ物好きと甘辛い味つけは母から受け継いでいます」といいます。そこで、市瀬さんの母の味「から揚げ弁当」を再現してもらいました。たこウィンナやちくわきゅうりなど、フタを開けた瞬間にうれしくなる、お弁当をどうぞ召し上がれ!
市瀬悦子さんの原点「から揚げ弁当」
「うちは、揚げ物をよく食べる家庭でした」と振り返る市瀬悦子さん。学校給食を作る仕事をしていた母親は、から揚げやコロッケなどいろいろな揚げ物料理が得意で、お弁当にもよく揚げ物が入っていたという。
「その影響か、私もよく揚げ物を作ります。面倒な印象の料理ですが、揚げることのハードルが低いのかもしれませんね。また、今回の卵炒めのような、ご飯によく合う甘じょっぱい味つけも母の味として記憶に残っています。母は私が通う小学校の給食室で調理をしていたことも。さらに家での食事やお弁当も作っていたので、まさに一日中、料理。好きじゃないとできませんよね。私が料理を手伝うこともよくありましたが、いま考えると子どもが手伝うとかえって手がかかるのに、よくやらせてくれたなと思います。それがいまにつながっているので、とても感謝しています」(市瀬さん・以下同)
→料理家市瀬悦子さんの記憶に残る母の味「甘じょっぱい大判のコロッケが大好きでした」
漬け込みいらずの鶏から揚げ
漬け込まないのに味が染みている時短から揚げ。忙しい朝でもささっと作れる。
<作り方>(1人分)
【1】鶏もも肉小1/2枚(100g)はひと口大に切ってボウルに入れ、酒大さじ1、しょうゆ大さじ1/2、塩少量、小麦粉大さじ1を加えて粉っぽさがなくなるまでもみ込む。片栗粉適量を1切れずつしっかりとまぶす。
【2】揚げ油をフライパンに深さ2㎝まで入れて170℃に熱し、【1】をときどき返しながら4分揚げる。強火にしてさらに1分揚げ、油を切る。
<ポイント>
調味液に小麦粉を加えることで肉が味をまといやすくなるため、漬け込み不要に。「小麦粉と片栗粉のダブル粉使いで、ボリュームアップにも」。
ほうれん草のごまじょうゆ和え
ごま油を少し加えることで、和風ながらもナムルの風味が加わり、箸がすすむ一品に。
<作り方>(1人分)
ほうれん草1/4束(50g)は塩ゆでし、水に取って水気を絞る。4cm幅に切り、しょうゆ小さじ1/2、ごま油・白いりごま各少量と和える。
甘辛卵炒め
細かいそぼろでも卵焼きでもないオリジナル。甘じょっぱく炒めた、ご飯によく合う味。
<作り方>(1人分)
【1】溶き卵1個分、砂糖大さじ1、しょうゆ小さじ1/2、塩少量を混ぜる。
【2】フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、【1】を流し入れ、大きく混ぜながら大き目のそぼろ状に炒める。
<ポイント>
「程よい大きさのそぼろ状に仕上げることで、お弁当箱に詰めやすく、口にも運びやすくなります」
ちくわきゅうり
ちくわの旨みときゅうりのポリッと食感が懐かしい、お弁当おかずの定番。
<作り方>
ちくわに4つ割りにしたきゅうりを入れ3等分に切る。
たこウィンナ
切り方のひと手間でお弁当に入っていると気分がアガる、ウィンナソーセージの王道。
<作り方>
たこの足のように切り込みを入れ、ゆでる。
おかかご飯
少なめのしょうゆでパラリとした仕上がりに。
<作り方>
おかかは、かつおぶしとしょうゆをシンプルに和えるだけ。
教えてくれた人
料理家 市瀬悦子さん
学校給食の調理師だった母のもとで育つ。料理好きが高じて、会社員から料理家の道へ。大の揚げ物好きで、から揚げだけでもレシピバリエは多数。
撮影/澤木央子
※女性セブン2023年6月1日号
https://josei7.com/