「海藻を分解できるのは日本人だけ」など 最新研究でわかった日本人の驚くべき体質
たとえば日本人は他の民族と比べ、次のような特徴を持っていることがわかっている。
「日本はアジアの国の1つであり、特に欧米の白人とは体質が大きく異なります。白人と比べると、日本人は内臓脂肪がつきやすく、アルコールや牛乳を分解する力が弱い。
また、アフリカ系の人は白人以上に内臓脂肪がつきにくいため、日本人の対極にあります。ただ、牛乳の分解が苦手な点では日本人と共通しています」(奥田先生)
遠く離れた欧米やアフリカの人と体質が異なるのは理解できる。だが、同じアジア人の間でも大きな差異がある。奥田先生が続ける。
「日本はアジアといっても島国なので、他の国の人と体質に違いがあります。
たとえば、日本人は腸内に善玉菌が多く、腸内環境がきれいなのに対し、中国人は善玉菌が少なく、肉食を好むアメリカ人と腸内環境がよく似ています。
また、中国人はカフェインに強い体質を持っていますが、日本人はカフェインの感受性が強く、苦手な人が多いという傾向があります」
同じアジア人でも、古くから肉食を好む国民であり、また古来から多様な「茶文化」を発達させてきた中国では、わが国とはまた違った体質の枝を大陸に広げているようだ。
持って生まれた体質を変えるのは難しい。それだけに、自分の体質を知りつくし、それを利用するくらいの気持ちでつきあうことが肝要だろう。
※女性セブン2019年1月1日号