織田信長が徳川家康に振る舞った祝い飯「天正十年安土御献立」を再現!アレンジレシピも公開
天正十年安土御献立の中から、4品を現代風にアレンジ。夕食のひと皿としてもおすすめだ。
●たけのこ白鳥の煮物
鴨の良質な脂肪が血液をサラサラに
<作り方>
【1】たけのこ(水煮)100gはくし形切り、鴨ロース肉100gは5㎜幅に切り塩少々をふる。
【2】鍋にだし汁1カップ、酒・みりん各大さじ1を入れて中火で熱し、煮立ってきたら【1】を加えて弱火で煮る。
【3】鴨ロース肉に火が通ったら八丁みそ大さじ1強を加え、弱火で10~15分煮る。
【4】それぞれの器に盛り、さっとゆでて半分に切った絹さや4本を添える。
●くるみ酢の青菜和え
生活習慣病予防になる一品
<作り方>
【1】くるみ30gは小さめに砕き、すり鉢ですりつぶす。
【2】【1】に砂糖小さじ1~2、酢大さじ2を加えてくるみ酢を作る。
【3】小松菜1株は塩少量を加えた湯でさっとゆでて水気を絞り、5cm長さに切る。
【4】【3】を【2】のくるみ酢で和え、お好みで砕いたくるみ適量を散らす。
●鯉の紅白なます
食欲増進効果がある最高級魚
<作り方>
【1】2cm長さの大根と2cm長さのにんじんは細切りにし、塩少々を加えてなじませ、3分ほどたったらさっと洗って水気を絞る。
【2】ボウルに【1】と鯉の刺身6切れを加える。
【3】だし汁小さじ1、酢大さじ1、砂糖大さじ1/2、塩ひとつまみをよく混ぜ合わせて【2】に和える。
●しいたけのすめみそ煮
ビタミンDが骨を丈夫に
<作り方>
【1】しいたけ6枚は、ペーパータオルで汚れを落とし、軸を取り除く。
【2】鍋に水2カップと八丁みそ大さじ1を入れて火にかけ、煮立つ直前で火を止める。みそが沈澱したら上澄み(すめみそ)1カップを取り出す。
【3】別の鍋にしいたけと【2】で取り出した上澄みを入れて落とし蓋をし、弱火で10~15分煮る。
まだまだある!戦国料理
戦国の世に好まれた、いまでは珍しい戦国料理を紹介します。
●鯉汁
高級魚とされた鯉を、輪切りにし、みそ汁で煮たもの。当時の祝いの席に欠かせない一品。
●ほやの冷や汁
古来より珍味とされ、祝いの席で出されることが多かった。鉄や亜鉛などの栄養が豊富で、美容健康効果が高い。
●鮭の塩引
鮭を塩漬けした新潟県の名産。鮭の酵素が働いて旨味が凝縮され、独特の深い味わいを作る。
●鯨とうど
鯨食文化があった日本。戦国の世では高級食材として扱われており、祝いの席で出された。一緒にうども食されていたとされている。
教えてくれた人
食文化史研究家 永山久夫さん
古代から昭和時代までの食事復元研究の第一人者。歴史上の偉人が食べていた食事再現を数多くしている。
再現料理/canaco 撮影/市瀬真以 取材・文/上野真依、廉屋友美乃
※女性セブン2023年5月25日号
https://josei7.com/