心ときめく進化系デイサービス6選「麻雀やパチンコが楽しめる、豪華客船の気分を味わえる」
総人口の約3割が65歳以上となる高齢化によって介護サービス利用者は2000年には149万人だったのに対し、2019年には487万人と約3.3倍に増加している。 高齢者施設にも新たな付加価値が求められる中、続々と登場している特徴的なデイサービス(通所介護)を紹介する。
麻雀、パチンコを楽しむカジノ型介護サービス
【1】デイサービス ラスベガス(神奈川・横浜市ほか)
現在、関東を中心に22店舗を展開する「デイサービス ラスベガス」は、ゲーミングの要素を取り入れた介護施設だ。施設内には、パチンコ台や全自動麻雀卓、ブラックジャックテーブルを設置。さらに、カラオケルームも完備しており、滞在中、利用者はこれらを自由に楽しむことができる。
従来型の施設にありがちな塗り絵や折り紙といった黙々と行なう作業とは異なり、ゲームであれば自然とコミュニケーションも生まれる。勝ったときの喜びや負けたときの悔しさがいい刺激となり、感情豊かに過ごせるのもメリットだ。
また、1日に数回行なわれる体操やストレッチなどの機能訓練に参加すると、ゲームに必要な施設内通貨「ベガス」がもらえるというシステムにより、利用者の意欲を向上させ、機能訓練の継続につなげている。
ゲームをするときは自然と頭を使うため、脳の活性化にもつながっている。実際、「デイサービス ラスベガス」の利用者は、要介護と認定されてから2年が経過した後も、心身機能維持・改善率が81.89%と非常に高い傾向にある。