由美かおるさんが40年間続けているネガティブになった時の対処法
普段から「不機嫌のタネ」を作らないのも、由美かおる流ご機嫌術だ。
「愚痴はもちろん、人のうわさ話や悪口を言うことも、そういう話に加わることも苦手です。それよりは、人のいいところを探すようにしています。身の回りの小さなことに幸せや楽しみを見出すことも得意です。最近では、これまで電車移動をした経験があまりなかったので、自分の足で電車に乗って街中を歩くことが楽しくてしかたがない。先日は、チェーン系のそば店に入りました。そのおいしいこと! 感激しました(笑い)」
こういうことができるのも、健康な体があってこそ。
「健康な体は、心の余裕を生み出せます。そうすると、自分にも他人にもやさしくできますよね。相手を思いやる気持ちがあれば、自分の話も聞いてもらえるし、やさしくしてもらえます。それを実感した出来事がありました。
先日、12年ぶりに『水戸黄門』でお世話になっていた東映の撮影所に行ったんです。すると、守衛さんから小道具や衣装などのスタッフの皆さん、お掃除のかたまで、“おかえりなさい!”と笑顔で歓迎してくれたんです。
撮影当時、職人さんやスタッフたちは皆一生懸命ドラマ作りに向き合っていたものですから、私も寒いときには温かいものを差し入れたり、大事な家族と過ごすような感覚で仕事をさせていただきました。それがまわりまわっていま、こうした歓迎につながるのだとしたら、こんなにうれしいことはないですね」
そう言って目を輝かせた。
教えてくれた人
由美かおるさん/女優・歌手
15才でデビュー。現在、「健康と美」をテーマとした呼吸法「由美かおるブリージング」を全国の高齢者と若者に普及すべく講演とレッスンを開催している。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2023年2月23日号
https://josei7.com/
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