未唯mieが60才過ぎて“やめた”4つのこと「ワクワクすること以外がんばらない」
ピンク・レディーの「ミーちゃん」こと、歌手の未唯mieさん(63才)が、60才を過ぎて「ありのままの自分の声」に耳を傾けたことで、必要なもの、いらないものが見えてきたと語る。彼女が”自分を本当に大切にする”ためにやめた4つのこととは?
1:「山のようにのんでいたサプリをやめた」
「私は体力がないことにすごくコンプレックスがあって、サプリメントを山のようにのんでいたんです。それはもう、手のひらからこぼれるくらい」
そう語るのは、ピンク・レディーの「ミーちゃん」こと、歌手の未唯mie(63才)だ。
パワフルに歌って踊る姿からは想像できないが、以前はサプリメントをのまなければコンサートに挑めなかったという。
「元気でいるためには、あれもこれも必要っていうふうに増えていって、手のひらに山ができる量を1回でのんでいました。
でも、このサプリを体が吸収して消化するまでの負担を考えたら、自分を本当に大切にすることは、サプリをのむことじゃないって気づいたんです。いまは、体調に合わせて種類を選び、1種類しかのみません」(未唯mie・以下同)
2:若いころから続けてきた「3時間入浴をやめた」
さらに、運動が大嫌いだという未唯mieが、プロポーションを保つために若い頃から続けてきたのが、3時間もの入浴だったという。しかし、それもやめたと話す。
「60才を過ぎて、『自分らしく、穏やかに過ごしていきたいなあ』と考えたとき、そんなにがんばらなくていいんじゃないかと思ったんです。いまはお風呂も『心地いい時間』と感じられる程度しか入りません。
3:睡眠のための健康法をやめて開き直った
私は若いときから睡眠も苦手で、もう何十年も睡眠のためにあれこれ健康法を試していたんですが、『もう別にいいや!』って開き直れたのは55才過ぎてから。気持ちが楽になったのか、いまの方が若いときより眠れるようになりました」
人は、「常識」とされる生活様式や、自分の中で決めたルールにいくつになってもとらわれる。未唯mieは、それらをすべて取り払い、「ありのままの自分の声」に耳を傾けたことで、必要なもの、いらないものが見えてきたという。
4:お歳暮やお中元をやめた
「お歳暮やお中元もやめました。それよりも、おいしいものを見つけたら、『あっ、これを贈ってさしあげよう』って、その瞬間に思いのまま行っています。年々、形式や決まりごとの型にはまらない生き方に変化しています」
“自身がワクワクすること以外はがんばらない”、それが未唯mieの新しいルールだ。
還暦後は、いかに自分をいたわるかが大事
一般的には、定年退職や年金の払い納めなど、人生の節目というイメージが強い「60才」だが、人生100年時代の現代では、まだまだ折り返しを過ぎたばかり。
還暦後、いかに自分をいたわれるかどうかが、その後を元気に生きるターニングポイントとなる。それを裏づけるような研究結果が、海外で報告されている。ちくさ病院の内科医、近藤千種さんが話す。
「米スタンフォード大学の研究で『老化は34才、60才、78才で急速に進む』というデータがあります。血液内のプロテイン(たんぱく質)が影響していると考えられ、老化は年を追うごとにじわじわと進むのではなく、急激に進むポイントがあると指摘されている。60才を過ぎて急に老けたと感じている人は、現役を卒業して生活環境が変わっただけでなく、こうした科学的な根拠も原因かもしれません」
60才の先には、78才という急激な下り坂も待っている。還暦後、余計なことやムダなことは手放さなければ、寿命を縮めてしまうかもしれない。
※女性セブン2021年4月8日