【連載エッセイ】介護という旅の途中に「第34回 小春日和」
翌日医師に相談し、診察を受け、漢方薬の処方をされた。
「私、病気なの?なんでここに来たのかな?」と母。
しばらく薬も服用しつつ、母の様子を見守ってみようと思う。
そして、ショートステイへ母が行くと、私も季節ごとに撮影を続けている仕事で群馬県の川場村へ向かった。
紅葉の盛り、秋の上州は空気も澄んでからっ風が心地よい。
林檎の実りと満月の月食も見て、こうしてまた今年も無事に秋を迎えられた喜び。カメラのレンズ越しに、言葉なき会話を自然と交わせる喜びを改めて感じたのだった。
写真・文/飯田裕子(いいだ・ゆうこ)
写真家・ハーバリスト。1960年東京生まれ、船橋育ち。現在は南房総を拠点に複数の地で暮らす。雑誌の取材などで、全国、世界各地を撮影して巡る。写真展「楽園創生」(京都ロンドクレアント)、「Bula Fiji」(フジフイルムフォトサロン)などを開催。近年は撮影と並行し、ハーバリストとしても活動中。HP:https://yukoiida.com/
Youtube:Yuko Iida 海からの便り
https://youtu.be/U7NkRY5S0yg
写真展 「海からの便りII」はVRバーチャルリアリティーでご覧いただけます。
https://www.nodaemon.site/photo/iida/tour.html