「ぐっすり快眠」のための食品Best18を専門家22人が判定「1位は朝のバナナ」
しっかりとした睡眠は、健康のベースとなるもの。そこで「食と健康の専門家」22人に「快眠を促す最強食品」を挙げてもらい、ランキング化しました。専門家による食べ方のポイントや効果もしっかり解説。快眠力をアップする食べ物を摂って、気持ちいい朝を迎えましょう!
「快眠力」を上げる最強食品ランキング
◆快眠を促す最強食品ランキング算出方法
22人の「食と健康の専門家」に「快眠を促す最強食品」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。5点以上を獲得した食品を掲載した。
●食と健康の専門家
磯村優貴恵さん(管理栄養士)、金子あきこさん(管理栄養士)、佐々木欧さん(内科医)、左藤桂子さん(内科医)、清水加奈子さん(管理栄養士)、鈴木香奈さん(金沢駅前ぐっすりクリニック院長)、角谷リョウさん(上級睡眠健康指導士)、田中亜希子さん(あきこクリニック院長)、田中優子さん(田中病院院長)、谷本哲也さん(ナビタスクリニック川崎医師)、坪田聡さん(雨晴クリニック院長)、中沢るみさん(管理栄養士)、浜本千恵さん(管理栄養士)、阪野勝久さん(睡眠専門医)、福田千晶さん(医学博士)、藤岡智子さん(栄養士/フードライター)、堀大輔さん(日本ショートスリーパー育成協会代表理事)、松本美栄さん(睡眠セラピスト)、三橋美穂さん(快眠セラピスト)、望月理恵子さん(健康検定協会/管理栄養士)、森川有子さん(管理栄養士)、大和彩乃さん(消化器専門医)
■14位 アメリカンチェリー 5ポイント
「メラトニンが豊富。ジュースでも効果あり。日本のさくらんぼでは代替不可」(坪田さん)
■14位 キムチ 5ポイント
「唐辛子のカプサイシンには一時的に体温を上げる効果があり、それを元に戻そうとすることで深部体温が下がり、スムーズに入眠できる」(三橋さん)
■14位 黒にんにく 5ポイント
「強い抗酸化作用と抗疲労作用は、睡眠の質を下げる脳疲労対策に効果的」(松本さん)
■14位 貝類全般 5ポイント
「不眠を訴える人の多くはミネラル不足。亜鉛やカルシウムがたっぷりの貝類は摂取必須」(左藤さん)
■14位 鮭 5ポイント
「いまが旬の秋鮭は特にトリプトファンが豊富。ムニエルや塩焼きで食卓へ」(金子さん)
■13位 アーモンド 6ポイント
「筋肉をリラックスさせ、体を鎮静させる効果を持つマグネシウムが多く含まれ快眠の助けに」(谷本さん)、「良質な油分が脳の血流を改善し、脳疲労を解消して快眠につながりやすくなる」(森川さん)
■11位 くるみ 7ポイント
「トリプトファンが豊富なうえ、調理なしですぐに食べられる。おやつとして常備しておくことを推奨したい」(田中亜希子さん)、「就寝1~2時間前に少量食べるのが最も効果的」(田中優子さん)
■11位 カモミールティー 7ポイント
「抗酸化作用があり、神経の興奮を鎮静する効果を持つフラボノイドを豊富に含有」(谷本さん)、「眠る前のティータイムにおすすめ。ラット実験でも催眠効果が認められている」(左藤さん)
■8位 かつお 8ポイント
「セロトニンの生成に必要なトリプトファンやビタミンB6、ナイアシンが豊富」(望月さん)、「特に推奨したいのはかつおぶし。濃縮された栄養素を効率よく摂取できる」(佐々木さん)
■8位 卵 8ポイント
「トリプトファンを含むだけでなく、ビタミンC以外のほぼすべての栄養素を網羅。黄身を固めない半熟卵くらいが消化吸収にいい」(堀さん)、「食品では摂取しづらいビタミンDも一緒に摂れるのも推奨ポイント」(田中優子さん)
■8位 鶏胸肉 8ポイント
「トリプトファンとビタミンB6を同時に摂ることができる食材。財布にも優しい価格帯で、食卓に取り入れやすい点も◎」(磯村さん)、「鶏胸肉に含まれるアミノ酸の一種であるイミダペプチドは脳の自律神経を整えて脳疲労を改善し、質の高い睡眠に導いてくれる」(清水さん)
■6位 豆腐 9ポイント
「大豆の良質なたんぱく質はトリプトファンも多く含む。みそ汁などで朝食に取り入れるのがおすすめ」(森川さん)、「豆腐グラタンなどにして、さらにトリプトファンを含むほかの食品と組み合わせて食べるのもいい」(阪野さん)
■6位 えび 9ポイント
「脳をクールダウンして、体温を下げて入眠を促すグリシンが豊富」(浜本さん)、「殻ごと食べられる桜えびは特におすすめ。殻には豊富なカルシウムが含まれ、精神安定を促してくれる」(中沢さん)