値上げに負けない!賢者の買い物テク6選|元お笑い芸人の投資家・節約の女王が指南
生活用品や食品などにかぎらず、あらゆるモノの相次ぐ値上げに、うんざりする毎日が続いていませんか。まとめ買いやストックで何とかしのげても、増える出費に将来に不安が募るばかりだ。そこで、節約のプロフェッショナル2人に“賢い買い物術”を教えてもらいました。値上げラッシュに負けないで、暮らしを豊かにしていきませんか。
元お笑い芸人で投資家の井村俊哉さん「底値を見極める」
年収3万円のお笑い芸人から、資産15億円の投資家へと華麗なる転身を遂げたZeppy代表取締役で投資家の井村俊哉さん。芸人時代にコツコツと続けていた節約のコツを聞いてみた。
【1】「底値メモ」で相場を把握せよ
「芸人時代、節約をしていた頃、私は“底値メモ”をつけていました。近所のスーパーの最安値を記録し、さらに安くなったら更新する。これでモノの底値を把握。食材の相場が分かるので、“週末大特価!”“お1人様1点限り”というポップを見ても、本当に安いかどうか見極められます。いまは自動でコスパがよい方を比較してくれる『マイ底値リスト』という便利なアプリもありますよ!」(井村さん、以下同)
【2】食べたいものを買わずお得食材から献立を考えよ
「スーパーは食べたいものを買いに行くのではなく、コスパがよいものを選びに行く場所と考えて。お得な食材から、献立を考えることで、自然と節約につながります」
【3】値段だけではなく価値も見極めよ
「本みりんとみりん風調味料は似ていますが別のもの。酒税がかかる本みりんに比べ、みりん風調味料は安価に見えますが、原料は水あめがもっとも多く、アルコールはほとんど入っていないため日持ちも短い。安いからといって飛びつかず、“価値”の部分にも焦点を当てましょう」
節約アドバイザー丸山晴美さん「国産食材に注目を」
20代の頃から節約アドバイザーとして活躍してきた節約の女王・丸山晴美さんが、値上げが続くいまの時代を生きる術を分析してくれた。
【1】価格変動の少ない米や国産野菜がキーワード
「資源・エネルギーの高騰、ウクライナ情勢、円安などの要因が複雑に絡まり、値上げは今後も続くでしょう。そんな中、価格変動が少ないのが米や国産野菜(特に旬の野菜やきのこ類)。飼料が値上がりしているため、牛肉は多少高くなっていますが、豚肉や鶏肉、卵は比較的安定している。こういった影響を受けにくい食材に注目を!」(丸山さん、以下同)
【2】値上げ前の買い溜めはNG!フードロスを減らそう
「環境省のデータでは、4人世帯の家庭で1年に約6万円分のフードロスを出しているそう。値上げ前に買い溜めしても、買い過ぎて賞味期限が切れたらムダになるだけ。PB商品を取り入れながら、ローリングストックを意識してムダなく使い切りましょう」
【3】国産食材で自炊して外食を減らそう
「旬の野菜や鶏肉、卵などの国産食材をメインに自炊して、外食は時々楽しむのが正解。これで5~10%の食費値上がりをカバーできます」
教えてくれた人
Zeppy代表取締役・投資家 井村俊哉さん
芸人時代は年収3万円。アルバイトで貯めた100万円を元手に投資を始め、2021年には資産15億円を突破。著書に『年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0』(日経BP)。
節約アドバイザー 丸山晴美さん
20代で頭金を貯めてマンションを購入した経験を活かし、27才で節約アドバイザーに。『「貯まる女」になれる本』(宝島社)などマネーに関する著書多数。
イラスト/朝倉千夏
※女性セブン2022年6月23日号
https://josei7.com/
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