最期は病院か自宅か 杉田かおるさんと菊田あや子さんの選択「幸せな看取りを叶えるためにしたこと」
やってはいけないこと/理由
【1】過度な延命治療
終末期を迎えた体は弱っており、治療が負担やストレスになるケースが多い。特に胃ろうや点滴は家族が「少しでも長生きしてほしい」という気持ちから望む例が少なくないが、新たな苦しみを生む原因になることも。
【2】下調べなしの在宅医選び
在宅を専門とする医師や病院は増えている一方で玉石混交。肝心なときに連絡がつかない、経験と知識に乏しく望んだ処置をしてもらえず結局入院せざるを得ない結果になることもあるため、事前によくリサーチしておくこと。
【3】ケアマネジャーを変えない
相性の悪いケアマネジャーの場合、速やかに別の人に変更することを申し出るべし。ただしその場合は具体的な希望をしっかり伝えること。
【4】近所づきあいをおろそかにする
在宅ケアに関する情報は地域に根ざしているものも多く、周囲とのコミュニケーションで手に入るものも多い。挨拶や、そこから一歩踏み込んだ会話を意識したい。
【5】救急車を呼ぶ
意識を失った際に家族が救急車を呼んでしまえばすぐに入院というケースになることも。いよいよ最期というときにどうすべきか、家族間で共有しておきたい。
【6】主導権を家族が握る
人は皆、「死ぬ力」を持っている。いつ、どんな状態で亡くなりたいかはある程度本人に委ねる気持ちが看取る側には必要。
文/池田道大
※女性セブン2022年3月24日号
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