1日2分!3つ”目トレ”で老眼対策|50才以上の女性はドライアイも注意【医師監修】
老眼や白内障など、年を取るにつれ目のトラブルは多くなる。眼科医にとどまらず再生医療やアンチエイジング医療でも第一線で活躍している日比野佐和子さんは、50才を過ぎたら眼底検査を受けることも予防のひとつだという。それにプラスして、眼のトレーニングや目に良いとされる食材を摂り入れればさらに予防が出来ると話す。日比野さんがおすすめする対策を詳しく見ていこう。
50才を過ぎたら年1回の眼底検査を
「白内障や視界がゆがんで見える加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)などの目の疾患は、年齢が上がるほど発症しやすくなります。予防のためにも50才を過ぎたら年1回は眼底検査を受けるのがおすすめ。特に50代以上の女性はドライアイにも要注意」(日比野さん・以下同)
1日2分! 3つの「眼トレ」で老眼予防&小じわ改善も!
「目のまわりの筋肉を鍛える“眼トレ”で、老眼の進行を遅らせたり、老眼を予防できます」
さらに目のまわりの血行がよくなるため、クマやたるみ、小じわの改善も期待できるとか。今日から始めてみよう!
【1】遠近トレーニング
前方に腕を伸ばし、人差し指の爪を1秒間凝視後、3m先の対象物を1秒間凝視。これを30回繰り返す。近くと遠くを交互に見ることで目のピント調節機能が鍛えられる。
【2】8点ぐるぐるトレーニング
眼球だけを上→右斜め上→右→右斜め下→下→左斜め下→左→左斜め上と8方向に動かす。右回り+左回りで1セット×3セットが目安。目を動かす外眼筋(がいがんきん)を鍛えられる。
【3】グーパートレーニング
思いっきりぎゅっと2秒間目を閉じた後、ぱっと目を開き2秒間キープ。これを3~5回繰り返す。目を開く筋肉(眼瞼挙筋)(がんけんきょきん)と目を閉じる筋肉(眼輪筋)(がんりんきん)を鍛えられる。
1時間おきに10~15分の休憩をとろう
スマホやパソコンの見すぎによる眼精疲労やドライアイを訴える患者が急増しているという。
「目を酷使し続けると症状は悪化します。1時間おきに10~15分休憩を。遠くを見たり、ホットタオルで目元を温めましょう」。
こういったこまめなケアが眼病予防になる。
目の老化予防にはえびやサーモンが◎
「目にいい食べ物として、積極的に摂ってもらいたいのがサーモンやえび、イクラ、かになど。これらには、ビタミンEの550~1000倍の抗酸化力を持つ栄養素アスタキサンチンが含まれ、目のピント調整機能の回復や白内障の予防にもいいとされています
教えてくれた人
日比野佐和子さん/Y’sサイエンスクリニック広尾・統括院長
医学博士。皮膚科・内科/眼科医にとどまらず再生医療やアンチエイジング医療でも第一線で活躍。『オトナ女子の「美肌」づくり百科』(ぴあ)など著書多数。
取材・文/佐々木めぐみ、鳥居優美 イラスト/尾代ゆうこ
※女性セブン2022年1月20・27日号
https://josei7.com/
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