兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第119回 わたくしは、嗅覚がないほうが幸せ?】
若年性認知症を患う兄と2人暮らし中のツガエマナミコさんが、新型コロナウイルスに感染してしまいました。症状は嗅覚障害。幸い兄が家庭内感染することはなく、ツガエさんも無事に回復したのですが、未だ嗅覚は戻っていない状況です。そんな中、また事件は起こりました。兄の排泄問題です。このところ、トイレではないところで、大きいほうをしてしまう兄のことを主治医の財前先生(仮)に相談、薬を処方してもらっていたのですが…
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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「お便様どこでしてんのよ! ここは洗面所でSHOW」
今日ほど、“現在嗅覚障害中”でよかったと思った日はございません。あの惨劇は、まともな嗅覚ではとても受け入れられないものでございます。
そうです。今朝、また兄上がやってくれました。恒例の「お便様どこでしてんのよ! ここは洗面所でSHOW」でございます。
朝起きてトイレに行こうとすると、隣の洗面所でモソモソ音がしたので、ひょいと目を向けると、暗がりでしゃがんでいる兄の白いお尻が見えました。
わたくしは息を飲み、「あ、やってるぅ~」と思ったとたん、とっさに後ずさり、リビングに戻って静かに扉を閉めました。いつもなら、もっと早く気付いたはずですが、今のわたくしはお便様を察知する嗅覚がありません。
でもあの状況であれば間違いなくお便様がお出ましになっているはず。そう思ったわたくしは