精神科医Tomyの元気の出る金言【第17回 三日坊主を返上するには】
継続のコツはね、
楽しく省エネでやること。
眠くても面倒でも
ついやりたくなる
無理のない範囲にするの。
* * *
“ゆるーく”が続けるコツ
おはようございます。精神科医のTomyです。食べ物が美味しい季節、つい食べ過ぎちゃうわね。健康に気をつけましょうね。
今日取り上げるのは、継続するコツです。何事も三日坊主になりやすいのは人の常かしらね。でも、継続できたときの喜びは格別ですよね。
続けるためにはルーティン(日課)に組み込むことが大切ですが、無理なく続ける方法は2種類しかないと思います。
【1】楽しいことをルーティンにする。
【2】楽しくなっちゃう仕組みにしてルーティンにする。
【1】ならば苦にならないけど、悩むのは【2】のパターンね。「結局、三日坊主になるんですよ〜無理です!」って声が聞こえてきそう。
例えばね、英語の勉強をルーティンにするとしたら、どんなご褒美と組み合わせればいいか考えてみて? 勉強したら好きなアイドルなどの“推し”を見られる、というルールにしてはどうでしょう。励みになって頑張れそうよ。
毎日お家をキレイに保つ、ということだったら、掃除機をかけながら歌ったり踊ったりするなんてどうかしら。ストレス発散にもなって、お掃除タイムが楽しみになりそうです。
1回にこなす量を無理のない範囲にするのも大切です。英語だったら1日に1文だけ、20回暗唱して寝る、とかね。お掃除だったら細かくやろうと思わないで、朝起きたらすぐ掃除機の電源を入れれば合格! くらいにゆるくしちゃうのよ。
ちょっと眠い日や面倒な気分の日もできるレベルにするのがコツです。気づいたら1か月継続できているし、そうなったら1年続けるのも苦じゃないわ。
あとね、好きなことから逆算して、ためになることに繋げてもいいわね。ほら、おせんべいが好きなら、毎日食べても苦じゃないでしょ。おせんべいを食べるときに30回以上噛むと決めれば、顎のトレーニングになって価値が出るわ(健康状態に合わせて行ってください)。
アテクシの継続していることといえばTwitterよ。本を出せたらいいなと思って、コツコツ書き物をする方法として選んだの。前々から「これはいい言葉だ」と思いついたものをメモして、日々の診療に役立てていたし、言葉の力を感じていたんですね。
だけど、仕事で疲れてる日にやるのはヤダ、と思うようなハードルが高いことは続かないので、140文字までのツイッターなら無理なくできそう、と思って始めました。おかげさまで本を出させていただいたり、さまざまな仕事に繋がっていったの。
継続って難しいですよね。わかっているけど今までできなかったのは、ハードルが高すぎたのかもしれません。低すぎるくらいがちょうどいいので、ゆるく続けて楽しみましょう。
プロフィール
精神科医Tomyさん/1978年生まれ。国立大学医学部卒業後、精神科クリニックに勤務。診察する中で言葉の力に気づき、自身のつらい経験も生かして温かいアドバイスをツイッターで発信。たちまち話題になり、フォロワー現在、25万人を突破。作家・エッセイストとしても活動しながら、悩み多き人々に寄り添い続けている。
ツイッター:『ゲイの精神科医Tomyのつ・ぶ・や・き』 @PdoctorTomy
『もう、“言わずに我慢”なんてしなくていい! 精神科医Tomyの 言いたいことがラクに伝わる35の方法』(大和出版)
『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』(ダイヤモンド社)
取材・文/永田玲香