兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第109回 やめてよベスト7】
若年性認知症を患う兄と2人暮らし中、兄の生活をサポートをするライターのツガエマナミコさん。できなくなったことが増え、不可解な行動も目立ったきた兄への対応に苦慮しながらも、状況を受け入れようと努めて日々を過ごしています。とはいえ、どんどん進む兄の病状を目の当たりにし…。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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兄の語彙力低下が止まりません
この夏、1年弱務めてまいりましたマンション理事長のお役を無事に終了いたしました。理事会の中では若めの女性、且つ引っ越して来て2年の新参者だったので周りがフォローしてくださいましたが、理事長印を押すだけでも、一応資料に目を通さなければならないので大変でした。その重責から解放され、改めまして会計理事となったツガエでございます!
ここでは誰もが理事は2年間連続で担当し、1年ごとにお役目が変わるという習わしのようです。今回から理事長印の代わりに銀行印を管理することになりました。このマンションが積み立てている莫大な財産の印鑑でございます。考え様によっては理事長印よりも重い押印の責任になります。マンションにとって初めての大規模修繕が、来年着工に向けて準備が始まっておりまして、いよいよ大きなお金が動くという時に会計になってしまったわが身を呪わずにはいられません。