猫が母になつきません 第256話「さびとシロ」
今年1月にひさびさに姿を見せたシロ。6月になった今もほぼ毎日ごはんを食べに来ていて今回は長逗留のようです。1日2回どこからかやって来て庭石の上でごはん。最初は静かでしたが、今は大きな声で「来たよー」と鳴いて知らせるので縄張り意識も戻って来たのでしょう。さびも毎日シロが来る生活があたりまえになって、自分が外に出たときに姿が見えないとキョロキョロ。午前中は寝ているのかシロが出て来るのはいつも午後から。それなのにある朝、さびはシロがいないと「なによー、まだ起きてないの」とばかりにどこかへ駆け出し、ほどなくして戻って来たさびのうしろには寝ぼけまなこのシロが…。さびは私の顔をみながら「ごはん、はよっ」と。さびは面倒見がいいタイプの雌猫ですが、シロにはシロのペースってものが…。時々母に叩き起こされる私を目の当たりにしているのでその影響が?なんかごめん、シロ。私はさびとシロは兄妹かもしれないと思っています。さびがまだ母猫といた頃、真っ白な仔猫もいたのを見ているからです。ただ、白猫は目立つのでカラスなどに狙われやすいため母猫がいつも隠していて当時は滅多に見ることができませんでした。忘れたころにふらっと現れるシロ、二匹が兄妹ならまさに寅さんとさくら。絆が強いのも納得です。
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作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。