糸通しや操作がしやすい!シニア向け”やさしい”ミシン誕生秘話
マスクを手作りするためにミシンを使いたいけれど、しまいこんだままのミシンを取り出すのがおっくうだったり、視力が不安でためらったりしている、というかたも多いのではないだろうか。そんな悩みを持つ人のために作られた『孫につくる、わたしにやさしいミシン』の開発秘話に迫った。
『孫につくる、わたしにやさしいミシン』が新登場
昨年発売した『子育てにちょうどいいミシン』が好評を博したアックスヤマザキが、2月28日に新たに発売するのが『孫につくる、わたしにやさしいミシン』。年齢を重ねた大人世代のためのミシンだ。
かつてはミシンを使いこなして手作りを楽しんでいたものの、いまではあまり使わなくなってしまったという人も多いだろう。そこで、なぜミシンを使わなくなってしまったのか、60代前後の人から聞き取り調査を行った。
集まった声の中で多かったのが、「視力がよくなくて…」「しまったままの重いミシンを取り出す気になれない」「操作方法が複雑」というもの。これらの意見に最大限寄り添って作られたのが同商品だ。
視力に自信がなくても糸通しを楽に…
視力の問題でいちばんの課題となるのが、ミシン針に糸をどのように通すのかということ。昨今は、自動で糸を通してくれるミシンもあるが、大人世代には「機能があるのは知っているけれど、操作が複雑そうで使ったことはない」という意見が大半だった。
そこで、手軽に楽に糸を通すことはできないかと考え、開発されたのが、本体が手前に15度スイングする機能だ。これによって体をかがめずに針穴をまっすぐ見られるようになる。もちろん、針穴糸通し器も付属しており、同社の従来品と比べて半分の時間で糸通しができることが実証されている。
操作方法や機能もシンプルで使いやすくした。糸かけの順番も本体に大きく記載されているほか、はずみ車やボタンなどの部品も大きめだ。「ボタンやアイコンが大きいシニア向け携帯電話を参考にしました」と社長の山﨑一史さんは話す。
ミシン作業が脳トレ効果に!?
アックスヤマザキでは、開発と同時に、脳トレ第一人者の川島隆太博士に実験を依頼。ミシンでの作業が脳トレとしても効果があることがわかった。付属品の『ミシンで脳トレ いきいきレシピ』には、鍋つかみやマスク、きんちゃくなどの作り方が紹介されている。
「コロナ禍の影響で外出制限が当たり前となり、お孫さんに会えないというかたも多い。大切な人と直接コミュニケーションが取れないと、当然、元気がなくなってしまいますよね。ところが開発の過程で話を聞く中では、『このミシンなら使えるから、孫のためにマスクを作って送りたい』などという声が多かった。
お孫さんに限らず、『誰かのために作る』という目的を持つことでいきいきとした表情になるかたをたくさん見てきました。ミシンを通して、社会に役立つことが、当社の目標なんです」(山﨑さん)
家にこもりがちになってしまういまだからこそ、新しいコミュニケーションの方法として、ミシンを活用してみてはいかがだろうか。
■DATA
『孫につくる、わたしにやさしいミシン』(アックスヤマザキ)
重さは約2.4kgでコンパクト。電源はACアダプターのほか、電池にも対応しているため、こたつなどでも使いやすい。『孫につくる、わたしにやさしいミシン』1万2800円。
HP:https://www.axeyamazaki.co.jp/products/ys-10/
電話:0120-405-851(アックスヤマザキ)
※女性セブン2021年3月4日号
https://josei7.com/
●夏に快適!涼しいプリーツマスクの作り方とおすすめ布7選|印刷対応の型紙つき