50才を過ぎたらやめるべき10のこと|朝食作り、深夜までの作業、明るめファンデーション…
継続することは、必ず将来の自分にとって力となる。子供のときから教わってきたが、それは、若い頃に限った話かもしれない。更年期を迎え、女性の体が変わる節目となる50才を過ぎたらやめたほうがいいことを専門家に聞いた。
女性の50才はキーポイント
50才を過ぎてまず見直したいのは健康面だ。医療ジャーナリストの増田美加さんは「女性の50才はキーポイント」と語る。
「日本人が閉経を迎える平均年齢は50.5才といわれています。閉経すると女性ホルモンはほぼゼロになり、それまで考えもしなかった病気や不調が起こりやすくなります」
40代までは大病をせず、「病院嫌い」でやってきた健康自慢たちは考えを改めた方がいい。
ほかにもまだある、50才をすぎたらやめたほうがいいことをピックアップしてまとめた。
50才過ぎたらやめることリスト10
【1】病院嫌い
50才前後が発症のピークといわれる乳がんの検診は欠かせない。
病院嫌いを改め、「乳がんの検診は、45~54才は毎年、55才以上は毎年、または隔年でマンモグラフィー検査を受けるようにしてください。また、女性の死亡率トップの大腸がんも、40代からリスクが上がっている。50才を過ぎたら、定期的に検診を受けることをおすすめします」(米ボストン在住の内科医・大西睦子さん)
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【2】みそ汁を飲み干す
「閉経すると女性ホルモンが減少することから、血圧には要注意。塩分に気をつけないと血圧が上がる。
ラーメンのスープはもちろん、みそ汁も野菜など具を盛りだくさんにして、汁の摂取量は極力減らして」(増田さん)
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【3】深夜まで作業する
「若いうちは体内時計が狂ってもリセットされやすいが、50才を過ぎると修復が難しくなり、睡眠の質が悪くなると老化が進む。
7時間睡眠も大事だが、仮に5時間しか睡眠できないとしても24時までに就寝することを意識して」(増田さん)
【4】朝食を作る
「育ち盛りの子供がいないなら、無理に早起きしてまで作る必要はない。
自炊は家族が多ければ節約になるが、夫婦2人だと食品ロスが出やすい。インスタント食品や出来合いのもので簡単に済ませた方が経済的なケースもある」(ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー・丸山晴美さん)
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【5】持ち家にこだわる
「自分の代でこの家は終わりだと思ったら、売却を視野に入れて。持ち家は固定資産税やメンテナンス費用がかかるだけでなく、時間が経つほど売れなくなることも」(丸山さん)
【6】昔話
「『この大学に入った方がいい』『こんな仕事に就いた方がいい』といった昔の常識は通用しなくなっている。
昔話を情報提供のつもりで話すより、悩みを聞いて一緒に考える『相談役』になった方が親しみやすい存在になれる」(神経内科専門・医学博士・山下あきこさん)
【7】明るめトーンのファンデーション
「美白に見せたいからと若い頃と同じ明るさを選ぶと、シミが浮き出てしまう。
30~40代に使っていたものより、ワントーン暗めのものを選ぶようにして」(美容師・ヘアメイクアップアーティスト・船津有史さん)
【8】なでるように髪を乾かす
「50代になると、髪のうねりやパサつきが気になり始めるが、それを抑えようとなでつけるようにドライヤーをあてるのはNG。
トップがペタッとし、毛先が広がったAラインのシルエットになり、顔のたるみや大きさが強調されてしまう」(船津さん)
【9】まつげエクステ
「閉経後は全身の粘膜が乾きやすくなる。まつげエクステで使う接着剤などが目に入ると、ドライアイや眼精疲労のリスクが高まる。
おしゃれな老眼鏡をかけたり、アイメイクの工夫で乗り切って」(増田さん)
【10】テレビの音量を上げる
「テレビの音が聴きづらくなったら、聴力低下のサイン。ついボリュームを上げてしまうが、大きい音は難聴リスクを高める。
早めに補聴器を検討すべき。音は『脳』で判断されるため、高齢になってからでは脳が反応しづらくなり、補聴器をつけても効果が出づらくなる」(増田さん)
→初めての補聴器選びに必要な5つのこと|補聴器の値段は? 難聴って?
50才を過ぎたら、新たなことに挑戦するためにも、余計なものは手放していきたい。
教えてくれた人
医療ジャーナリスト・増田美加さん、米ボストン在住の内科医・大西睦子さん、ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー・丸山晴美さん、神経内科専門・医学博士・山下あきこさん、美容師・ヘアメイクアップアーティスト・船津有史さん
※女性セブン2021年2月18・25日号
https://josei7.com/
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