高齢者の「終の住みか」 新しい家を賃貸で探すの難しい?
高齢者にとって大きな問題となるのは「終の住みか」だ。持ち家に住む人もいれば、施設に入る人もいる。いずれでもないケースでは、終の住みかのために新たに物件を借りたいという人もいるだろう。しかし、高齢者は賃貸に不利だという話も──。最近の高齢者賃貸住宅事情についてレポートする。
高齢者を歓迎する賃貸不動産会社が増えてきた
確かにかつては、高齢者が賃貸物件を契約するのは難しかった。しかし最近では、高齢者を歓迎する賃貸不動産会社が少しずつ増えているという。
東京23区限定だが、65才以上でも保証人不要の賃貸物件を専門に紹介している『R65不動産』もその1つだ。
「夫婦どちらかが高齢者施設に入ったので通いやすい部屋を探したい。一戸建てのメンテナンスが大変なので、売ってマンション暮らしをしたいなどの理由で借家を探すかたが多いですね」(R65不動産代表・山本遼さん)
65才以上で賃貸の終の住みかを探す場合、重要になるのは、以下の視点を持つこと。
【1】土地勘のあるエリアか
【2】病院やスーパーが近いか
【3】家族や友達の家の近くか
自分が介護される立場になった時、近くにどれだけ知人がいるかは、もっとも重要なポイントになるという。
また、近くに『R65不動産』のような会社がなければ、保証人不要の『UR賃貸住宅』(公団)もおすすめだと、老後問題に詳しいジャーナリストの中澤まゆみさんは話す。
「収入制限があるものの、礼金・更新費不要で低コスト。バリアフリー対応や、緊急通報装置を備えた物件もあります」
UR賃貸は高齢者に手厚い。高齢社会の今、こういった物件は今後も増える可能性は高い。
※女性セブン2017年11月9日号
【データ】
R65不動産:http://r65.info/
UR賃貸住宅:https://www.ur-net.go.jp/chintai/
【関連記事】