老眼、緑内障、ドライアイ…自宅でできる目のセルフ健康診断チェック3選
コロナ禍のいま、健康が気になっても病院になかなか行きづらいという人も多い。疲れ目や老眼など、眼に関する不調があっても対処せず、「もうちょっと落ち着くまで」と言いながら、病気が進行するケースも。そこで、自宅でできる目の健康診断をお教えします。
目の年齢や視野、ドライアイなど、気になる目のセルフチェックを3つご紹介。該当する項目があったら、すぐに眼科へ行きましょう!
目の年齢チェック|老眼かどうかがわかる
●実年齢より「目の年齢」が高い人は要注意
人差し指を立てて、前方に突き出す。徐々に人差し指を顔に近づけると、ある地点で二重に見えたり、ぼやけて見えたりする。その位置でストップし、目から指先までの距離を計測しよう。眼鏡やコンタクトレンズ使用者はつけた状態で行う。ただし、老眼鏡や遠近両用眼鏡は使わないこと。
表の「目の年齢」が実年齢よりも高い場合は、老眼の可能性が。
視野チェック|緑内障・網膜剥離かどうかがわかる
●視野が狭まるのが緑内障の特徴
左目を閉じ、右目を開けた状態で、左手の人差し指をまっすぐ立てて「1」をつくり、顔の前方正面に立てる。右目はその指を見たまま動かさない。次に、右手の指を上下左右斜めに動かし、右目がどの範囲まで右手を見えているかをチェックする。
イラストの矢印の範囲が見えていれば問題ないが、欠けて見えない部分がある場合は、緑内障や網膜剥離の可能性あり。
まばたきチェック|ドライアイかどうかがわかる
●スマホを1日4時間以上使う人はドライアイになりやすい
目を開けた状態で、どれくらいの時間、まばたきをがまんできるかで、ドライアイかどうかがわかる。コンタクトレンズをしている人ははずして行うこと。眼鏡はかけたままで構わない。ドライアイの人ほど涙の乾きが早いため、まばたきをがまんしていると目が痛くなる。
10秒以内ならドライアイの可能性が。10~20秒で黄色信号、20秒以上なら問題なし。
教えてくれた人
平松類/医師/医学博士。愛知県田原市生まれ。昭和大学医学部卒業。現在、昭和大学兼任講師ほか、二本松眼科病院、彩の国東大宮メディカルセンター、三友堂病院で眼科医として勤務。述べ10万人以上の高齢者と接し、その症状や悩みに精通している。NHK「あさイチ」、TBSテレビ「ジョブチューン」、フジテレビ「バイキング」、テレビ朝日「林修の今でしょ!講座」、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」、「読売新聞」「日本経済新聞」「毎日新聞」「女性セブン」「週刊文春」「週刊現代」などメディ出演多数。著書に、著書に、『1日3分見るだけでぐんぐん目が良くなる!ガボール・アイ』『老人の取扱説明書』『認知症の取扱説明書 』(以上SB新書)、『緑内障の最新治療』(時事通信社)等がある。
取材・文/土田由佳 イラスト/いちほ
※女性セブン2021年2月18・25日号
https://josei7.com/
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