風邪を引けない人の”入浴法”…温冷交代浴、湯船で代謝も幸福度もUP!?
毎朝のテレビ出演で絶対に休めないお天気キャスター片岡信和さん、大学教授で温泉療法専門医師の早坂信哉さん――2人の風邪予防法は”お風呂”に秘密が。入浴で”代謝”を高める方法から、普段の予防法まで教えてもらった。
お風呂で代謝を上げて予防|片岡信和さん
『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、毎朝ハツラツと天気予報を伝える片岡さん。
「風邪予防には白湯を飲みます。キャベツやひじきなど食物繊維の多いものを中心に、野菜を多く摂っています。
そして、お風呂では温冷交代浴をしています。疲れが軽減され、とても快適になるんです。
健康を維持するには代謝を上げることも大切。
そのため、毎日10分の筋トレと発声練習は欠かせません。番組でもぼくのオリジナルストレッチを紹介していますが、楽しんで運動することも精神衛生上とてもいいので、元気でいられるのだと思います」(片岡さん)
風邪予防法の極意【まとめ】
【1】白湯を飲む、温冷交代浴
【2】掃除や洗濯などの日常作業でリラックス
【3】食物繊維の多い野菜を摂り、夏でも温かい料理を食べる
【4】毎日10分の筋トレと発声練習
教えてくれた人
片岡信和さん/俳優として活躍するかたわら、2019年に気象予報士の資格を取得。現在『羽鳥慎一モーニングショー』に出演中。オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/shinwakataoka/
毎日湯船につかって体温を上げる|早坂信哉さん
20数年にわたり“入浴と健康”の関連性を研究している早坂さんは、自身の研究の実践者でもある。
「湯船につかることで血流が改善し、体温が上がるので、免疫力の向上が期待されます。さらに疲労回復やよい睡眠にもつながる。
もともと免疫細胞は、作られるところと活動するところが体内で離れており※1、入浴で血流が改善すると免疫細胞が全身にくまなく巡るようになります。
また、体温が上がると一時的ですが免疫細胞が活性化するという報告もあります。
風邪のときの入浴は控えた方がいいという意見も根強いですが、風邪のウイルスは高温・湿気に弱いため、私としては体温が37.5℃以下で体調が許せば、約5分でも入浴をした方が、風邪の回復には効果的だと思います。その際、湯冷めをしないよう、すぐに寝ることが重要です」(早坂さん)
また、早坂さんの調査※2によると、毎日湯船につかる人は、そうでない人に比べて幸福度が高いという結果も出ている。適度な睡眠と入浴を毎日続ければ、風邪を引きにくく、ストレスの解消にもなりそうだ。
※1 免疫細胞は骨髄や胸腺で作られ、リンパ節と脾臓で活動する。
※2 ’12年静岡県の住民6000人を対象に、「1.週7日以上入浴する」「2.週7日未満入浴」の2グルプに分け、現在の幸福度を10段階の評価で質問。幸福度が高いと感じる人(8~10点)は「1.週7日以上入浴する」が54%、「2.週7日未満入浴」は44%だった。
風邪予防法の極意【まとめ】
【1】手洗い、マスク、充分な睡眠と、40℃の湯に10分全身浴
【2】就寝の1〜2時間前に15分の入浴、就寝前のスマホやパソコン閲覧はしない
【3】夕方以降カフェインは飲まない
【4】体温が37.5℃以下なら軽く入浴し早めに寝る、いつもより水分を多く摂り、葛根湯をのむ
教えてくれた人
早坂信哉さん/東京都市大学教授。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。著書に『お風呂研究20年、3万人を調査した医者が考案 最高の入浴法』(大和書房)がある。
※女性セブン2020年11月26日号
https://josei7.com/
●シニアの風邪予防法5つの極意|介護予防トレーナー久野秀隆さん