20代から老眼に!?スマホ老眼の解決法|視力回復トレーニングやストレッチでみるみる変わる
最近スマホやパソコンなどの使用が増えて、近くが見えにくくなっていませんか?それは、スマホ老眼かもしれません。放っておくと、不眠や肩こりなど体の不調を招く原因となることも。
目のエキスパートがその仕組みを解説し、改善方法も教えます。スッキリとした視界を手に入れて、目も体もラクになっちゃいましょう。
20代から老眼に人も!スマホ老眼を放置するべからず!
老眼は40才を過ぎた頃から始まるとされていたが、スマホの普及により、20代ですでに手元が見えにくい「スマホ老眼」が急増している。そして、老眼年齢に達した人にとってデジタル機器の見すぎは、より深刻なダメージとなる…。
「テレビやスマホの光は眼精疲労の原因になる」
と眼科医の平松類さん。
「なかでも刺激の強いブルーライトを夜浴びると、睡眠を司るメラトニン(夜に多く分泌され、体内時計に働きかけて自然な眠りに誘うホルモン。抗酸化作用や病気予防にも効果を持つとされる)の分泌を抑制するため、睡眠の質が低下します。将来的には白内障や黄斑変性(網膜の中心にある黄斑部が加齢により変性し、物がゆがんで見えたりする症状。重症化すると失明する恐れもある)のリスクも高まります」(平松さん・以下同)
また、まばたきの回数が減るため、ドライアイになる可能性もある。
「目の乾燥は頭痛や肩こりの原因になるほか、物が見えにくくなります。画面を見続けた後にホットアイマスクをしたり、遠近ストレッチなどの目の筋トレを行えば、いまからでも老化を遅らせることは可能です」
人間は、情報の約8割を視覚から得ている。視力が衰えれば情報量が減り、脳の機能も低下していくという。「たかが目の疲れ」と侮らず、老後のためにもケアに励むべきだ。
スマホ老眼を改善するケア
●ホットアイマスク
血流が滞りがちな目やまぶたは、デジタル画面の見すぎでさらに滞る。電子レンジで、約40℃に温めた濡れタオルを、まぶたにのせて目を閉じれば、血流アップで疲れ目もスッキリ。お風呂で行うのもおすすめだ。
●遠近ストレッチ
近くばかりを見ていると、目の筋肉が固まり、ピント合わせがうまく行えなくなる。そこで、2m以上遠くを10秒眺め、次に手元30~40cmを10秒見る、を10回繰り返す。近視や眼精疲労の改善にもなる。
●ガボール・アイ
平松さんが日本で初めて紹介した視力回復トレーニングは、目と脳の連携を高め、視力回復につながる。左記の図を30~40cm離し(眼鏡やコンタクトレンズはしたままでOK)、同じ縞模様で、同じ向きの組み合わせ(2つずつ)を探してみよう。1回につき3分、最長10分を目安に。さらに興味のある人は、平松さんの著書で挑戦してみよう。
→見るだけで目が良くなる【ガボール・アイ】制作者の眼科医がやり方を解説
教えてくれた人
眼科医・平松類さん/二本松眼科病院副院長。目の健康についてテレビや雑誌で発信。著書に20万部突破の『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』(SBクリエイティブ)など多数。
イラスト/あべゆきこ
※女性セブン2020年6月25日号
●スマホなどによる「現代ダメージ・アイ」から回復術|魔法のトレーニングシート付き