自立から要介護5まで自分らしく生活できるサ高住<前編>
グレイプス用賀
「グレイプス用賀」は東京都世田谷区にある、120戸を有するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)だ。
事業主は「東京建物株式会社」、貸主・管理運営は「東京建物シニアライフサポート株式会社」と、「東京建物グループ」が全面的に関わっている安心感がある。東急田園都市線の用賀駅から徒歩7分と利便性も高く、砧公園や馬事公苑が近くにあり緑も楽しめる。桜新町駅も近く、スーパーなど日常生活に役立つ店も多い。
入居者の生活に寄り添うコンシェルジュの約割
サービス付き高齢者向け住宅の”サービス“とは、「安否確認サービス」と「生活相談サービス」のことで、この2つが施設として義務付けられている。つまりこれ以外のサービスはそれぞれのサ高住が独自に行っているもので、一般の賃貸住宅に近い形態のものから、介護付き有料老人ホームに近いものまである。サ高住を探し始めるとそのことに戸惑う人もいるようだが、費用も違うので慎重に納得したうえで選びたい。
グレイプス用賀では、コンシェルジュがサービス提供に重要な役割を果たしている。365日、日々の生活のちょっとした相談・要望に応えてくれるほか、近隣の医療機関やお勧めの飲食店、外出の際のタクシーを呼ぶなど様々なことに対応してくれる。取材に訪れた日はヤクルトが販売に来ており、買い物を楽しめるようになっていた。
また、ここには医療コンシェルジュもいて、入居者の健康をサポートしている。グレイプス用賀支配人の中川美紀さんはその役割を次のように語る。
「看護師資格を持った者が医療コンシェルジュをしています。熱っぽいとか腰が痛いといったような、ちょっとした相談もお受けしています。必要な際に医療につなげる役割を担っていて、訪問診療にも立ち会い、今のお体の状態やお薬の状況などを把握し緊急時にも備えてもらっています。ただし、施設ではなく在宅方式を採っているので、医療行為は行いません。ほかに月に1回、医療コンシェルジュの健康相談会を実施しています」(中川さん。以下、「」は同)