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暮らし

両親や祖父母のために《高齢者向け住宅》を選んだ経験者の本音と実情「情報が多すぎて比較が難しい」調査レポート

 親の老いを目の当たりにし、現在の住まいでは生活がしにくそうだと感じている人も多いだろう。親や祖父母はどんな場所で暮らすのがいいのか、どのように選べばいいのか――。実際に、両親や祖父母のために「高齢者向け住宅」を選んだ経験がある人への調査レポートから、役立つ情報をお届けする。

自力で探した人が半数以上「高齢者向け住宅選び」に関する調査

 団塊の世代が後期高齢者となり、医療・介護の需要が一段と高まる2025年。同時に、高齢者向け住宅や介護施設の数も年々増加しており、「どのように選べばいいかわからない」という人も少なくないだろう。

 そこで大阪・兵庫・関西エリアで老人ホームや介護施設を紹介する『opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス』を運営するopsolは、両親や祖父母の高齢者向け住宅選びを経験した40代~60代の男女330名を対象に、「高齢者向け住宅選び」に関する実態調査を実施。経験者はどのように高齢者向け住宅を選んだのか、ポイントや悩みなどを明らかにした。

最初の高齢者向け住宅探しは「自力」が半数以上

 まず始めに、「最初、両親や祖父母の高齢者向け住宅をどのように選んだか」と尋ねたところ、1位が「自分で探した」で56.1%、2位が「高齢者向け住宅紹介サービスを利用した」で33.3%だった。この結果から、両親や祖父母の高齢者向け住宅選びを経験した40代~60代の男女の半数以上が、最初の高齢者向け住宅は自分で探して選んでいることが明らかとなった。

最も役立った情報源は「インターネット検索」「直接訪問して得た情報」

 次に、前問にて「両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ」と回答した人を対象に「高齢者向け住宅を選ぶ際に利用した情報源の中で最も役立った情報」を尋ねた。その結果、1位が同率で「インターネット検索」と「直接訪問して得た情報」で25.4%、3位が「ケアマネージャーからの情報」で17.3%となった。

 この結果から、両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ人が、高齢者向け住宅を選ぶ際に最も役立ったと考える情報源は、「インターネット検索」と「直接訪問して得た情報」であることが判明した。

自力で選んだ人の約65%が「満足している」と回答

 続いて、同じく「両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ」と回答した人を対象に「最初に選んだ高齢者向け住宅の満足度」を尋ねたところ、1位は「やや満足」で51.3%と半数を超え、2位は「やや不満」で26.0%、3位は「非常に満足」で15.7%と続いた。

 1位と3位の回答を合計すると回答率が約65%となり、両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ人の約65%が、選んだ高齢者向け住宅に少なからず満足していることが判明した。

困難だった点は「情報が多すぎて比較が難しいこと」など

 また、同じく「両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ」と回答した人を対象に「高齢者向け住宅選びで難しかったり困ったりしたこと」を尋ねた。すると1位が「特にない」で33.5%、2位が「情報が多すぎて比較が難しかった」で27.0%、3位が「施設の空室状況がわからなかった」で24.9%という結果となった。

 この結果から、高齢者向け住宅選びで難しかったり困ったりしたことは「特にない」という人が最も多かったものの、「情報が多すぎて比較が難しいこと」や「施設の空室状況がわからないこと」に困難を感じた人も一定数いることが判明した。

住宅紹介サービスを利用した人で「満足」と回答は約7割に

 次に、「両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を高齢者向け住宅紹介サービスを利用して選んだ」と回答した人を対象に「最初に選んだ高齢者向け住宅の満足度」を尋ねたところ、1位が「やや満足」で52.7%、2位が「やや不満」で20.9%、3位が「非常に満足」で20.0%という結果に。

 1位と3位の回答を合計すると回答率が約70%となり、両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ人と比較すると、少なからず満足している人の割合は5ポイント以上高い形となった。

「費用総額や追加料金の仕組みが分かりにくい」との声も

 最後に、同じく「両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を高齢者向け住宅紹介サービスを利用して選んだ」と回答した人を対象に「高齢者向け住宅選びで難しかったり困ったりしたこと」を尋ねた。その結果、1位が「費用総額や追加料金の仕組みが分かりにくかった」で44.6%、2位が「特にない」で30.9%、3位が「紹介された施設が希望条件に合わなかった」で24.6%となった。

 この結果から、高齢者向け住宅紹介サービスを利用した中で難しかったり困ったりしたこととして最も挙げられたのは、「費用総額や追加料金の仕組みが分かりにくいこと」であることが判明した。

***

 今回の調査により、両親や祖父母の高齢者向け住宅選びを経験した40代~60代の男女の半数以上が、両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んでおり、こうした人が、高齢者向け住宅を選ぶ際に最も役立ったと考える情報源は、「インターネット検索」と「直接訪問して得た情報」であることが判明した。

 また、両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を自分で探して選んだ人の約65%が、選んだ高齢者向け住宅に少なからず満足しており、高齢者向け住宅選びで困難だった点は主に「情報が多すぎて比較が難しいこと」や「施設の空室状況がわからないこと」を挙げているようだ。

 一方で、両親や祖父母の最初の高齢者向け住宅を高齢者向け住宅紹介サービスを利用して選んだ人の約70%が、選んだ高齢者向け住宅に少なからず満足しており、高齢者向け住宅選びで困難だった点として、「費用総額や追加料金の仕組みが分かりにくいこと」を挙げていることが判明した。

 介護への需要が高まり、新たな高齢者向け住宅や介護施設が増えていく昨今。自力で探し選ぶことに困難を感じたら、専門のサービスを頼るのもおすすめだ。

【データ】

opsol
https://opsol.co.jp/

opsol高齢者・ケア住宅紹介サービス
https://opsol-s.com/

【調査概要】

調査期間:2025年6月27日~6月30日
調査方法:インターネット調査
調査対象:両親や祖父母の高齢者向け住宅選びを経験した40代~60代の男女
調査人数:330名
モニター提供元:RCリサーチデータ

※opsolの発表したプレスリリース(2025年7月16日)を元に記事を作成。

図表/opsol提供 構成・文/秋山莉菜

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