コロナの今こそ人生リセット! 達人に学ぶ最強の自粛生活
新型コロナによる自粛生活が長期化し、気分も体も重くなりがち…。そこで家ごもり生活をポジティブに過ごすための方法を達人に聞いた。運動、過ごし方、考え方の切り替えで家ごもり生活を最強に!
道具不要の簡単エクササイズを
コロナ自粛が長引くいま、自宅でトレーニングをするためのゴムチューブなどのグッズが品薄になっているという。
しかし、医師の佐々木欧さんは、道具の要らない簡単なエクササイズで充分だと説く。
「特に脚の筋力低下を防ぐために、歩行などの運動がおすすめです。人混みを避ければ屋外での感染リスクは低いと考えられますので、気分転換も兼ねて家の周りでのウオーキングをおすすめします。15分でも効果があるという報告がありますので、無理なく楽しんで歩ける程度でかまいません」(佐々木さん)
万歩計で自分の歩数を測る
貨物船乗組員の長尾健太郎さん(53才・仮名)はこんな工夫を明かす。
「やっぱり船の中ということもあり、歩数を意識するために万歩計を使っています。歩数から距離を計算して『京都まで歩いた』など教えてくれるものがあり、目標にしやすい。いまのスマホには標準機能として万歩計を搭載しているものもあるから、わざわざ買わなくてもいいかもしれませんね」
家で10分スクワットとストレッチ
医学博士の中原英臣さんも、普段から自宅で運動をして健康を維持している1人。
「私も毎日、自宅で10分ほどスクワットとストレッチをしています。これを機会に、家でできる軽い体操を取り入れてみるといいと思います。ラジオ体操などの簡単なもので充分です」(中原さん)
ポジティブに考え英語を学ぶ
さらに長尾さんは、この状況で閉鎖環境での暮らしをポジティブに生かしているという。
「船での生活に慣れないうちはストレスが強く、せっかく持っていった漫画やDVDも楽しめなかった。しかし、いまでは苦手な英語を克服しようと思い立ち、勉強するようになって生活にメリハリがついた。からっきしだった英語も、いまでは英検1級を取得するまでになりました」
普段できない掃除を念入りに
このコロナ禍の時期、長尾さんはたまたま陸上勤務の時期に当たった。
「ようやく船を降りられたと思ったら今度は陸上がテレワークになって家にこもりきり。運が悪いなと思ったけれど、発想の転換をして大掃除にいそしむことにしたんです。レンジや換気扇まわり、お風呂のタイルなど、普段やらないところを掃除しています。
目標や、やることを決めるだけでストレスが軽くなるということは船での経験上、身につけたものかもしれません」(長尾さん)
スマホで友人と顔を見て会話
ぜひ参考にしたい体験談だ。発想の転換はスマホの使い方にも有用だ。
「テレビやスマホなどの機器がうつを招くというデータは、一方的に情報を受け取る状況によるもの。
こちらから能動的に話しかけるような体験、つまり友達との通話はストレス解消になるでしょう。毎日30分、テレビ電話で会話をしたところ認知能力低下を予防する効果があったという報告もあります。
LINEやフェイスタイム、スカイプなどのアプリを使えば、普通のスマホでも相手の顔を見ながら通話ができる時代です。最新機器も、うまく使いこなしてほしい」(佐々木さん)
外出自粛の長期化に備えて、ぜひ覚えてほしい。
教えてくれた人
長尾健太郎(仮名)さん/大型貨物船の乗組員として年間のほとんどの時間を洋上で過ごす一等機関士
佐々木欧さん/秋葉原駅前クリニックの医師
中原英臣さん/医学博士・西部学園医学技術専門学校東京校校長
※女性セブン2020年4月23日号
https://josei7.com/
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