顔と名前を何人記憶できる?60代オバ記者が挑む話題の記憶術
「年のせいで物忘れがひどくて…」とボヤいてしまうあなた!「年齢と記憶力は無関係」と断言する世界記憶力グランドマスターの池田義博さんが記憶術を伝授。名物オバ記者がアラ還の記憶力を駆使して池田流記憶術にチャレンジ。
顔と名前を記憶しよう! 何人覚えられる?
10分以内に以下の20人の顔と名前を覚えよう。10人以上覚えられれば合格。
何人覚えられているかチャレンジ!
記憶するコツは「覚えられる」と信じること
「昔から忘れっぽいところがあったんだけど、最近は特にダメね。顔と名前なんて全然覚えられない。今回はさすがに無理だと思うわ~」
記憶力アップがする技を習得せよとの指令に難渋を示すのは、小誌で40年以上活躍する“オバ記者”、61才。20人の写真を見た途端にさじを投げた。
そんな彼女に、
「実は、その“覚えられない”という思い込みが、記憶力を奪う元凶なんです」 と、池田さんは話す。
「できない」「つまらない」という思い込みは、やる気や集中力をそぐ。
まずは「自分は絶対に覚えられる」と信じ込むことが、記憶力を上げる第一歩になるのだという。
デキると思い込みだけで14人記憶したオバ
そこでオバ記者、「私はデキる」とつぶやきつつ、まずは自己流で、20人の顔と名前を10分で覚え始める。
結果は、20人中14人を覚えられていた。これは好成績。60代なら10人覚えていればいい方だという。
「“デキる”って思い込むだけでこんなに違うの? 自信がついたわ~」
すぐに調子に乗るオバが、「ちなみに…」と、池田さんの成績を聞くと、10分で70人は余裕だとニッコリ。しかし、この力は誰でも、何才からでも磨けるという。
「顔と名前を覚えるコツは、映像(顔)と文字(名前)から連想させるイメージを結びつけることにあります。
例えば“安藤さん”なら、『あんドーナツの袋を抱え、食べている人』というイメージを作ります。このイメージは、ヘンテコであるほど記憶に残りやすいんです」(池田さん)
名前にヘンテコなイメージを当てはめて覚える
どうしてヘンテコな方がいいのか?
「その方がおもしろいからです。記憶するには楽しむことも大切。記憶を司(つかさど)るのは脳の“海馬(かいば)”ですが、その隣には“扁桃体(へんとうたい)”という、感情を司る部位があります。
楽しさや驚きといった感情を伴う情報は、扁桃体を刺激し、隣の海馬をも活性化させるため、記憶力がアップしやすいんです」(池田さん)
さらに、一度覚えた記憶は復習で定着させるのがいいと池田さんは語る。
記憶力向上は筋トレと同様、継続が大切。もともと持っている能力も、使わないとさびてしまう。ぜひ挑戦してほしい。
さらに役立つ記憶術について、順次お伝えしていく。
教えてくれた人
池田義博さん/「記憶力日本選手権大会」で6回連続優勝。さらに「世界記憶力選手権」で日本人初の「記憶力グランドマスター」を獲得。著書に『世界記憶力グランドマスターが教える脳にまかせる勉強法』(ダイヤモンド社)など。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2020年3月26日・4月2日号
https://josei7.com/
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