年賀状の保管法|何年分?どこにしまう?今さら聞けないあれこれを専門家が解説
お年玉付き年賀状の抽選会(1月19日)が終われば、いよいよ年賀状をしまう時期。手放しづらいために年々増え続ける年賀状も、保管と処分の仕組みを作って整理すれば、すっきりと収納できます。
保管は2年分。処分を見据えた収納を
新年を祝う挨拶や近況報告を添える年賀状は、受け取った人が読んだ時点で本来の役目を終える。しかし、すぐには処分しない方がよいと小宮さん。
「データで住所録を管理していても、記入漏れがあったり、昨年喪中だった人の情報を調べたい時などのために、2年分の年賀状は保管しておきたいものです」
保管方法は、できるだけ手をかけないのがポイントだ。
「届いた順に市販のケースに入れるだけで充分。大きな紙袋に数年分を重ねておくかたもいますが、下に埋もれた古い年賀状を処分しにくいだけでなく、ほこりやダニの温床にもなるのでおすすめしません。どうしても残しておきたい年賀状がある場合は、厳選して別ファイルに保管を」(小宮さん)
個人情報が載っている年賀状は、処分する際も家庭用シュレッダーにかけるなど細心の注意が必要だ。
ケースに入れて、毎年入れ替えるだけ
2年分の年賀状の保管用に市販のカード・はがき用ケースを2つ用意し、1年分ずつ収納する。ケースは1年分が納まる深さのものを選ぶ。届いた日付ごとに輪ゴムでまとめておけば、いつ誰の年賀状が届いたかを把握するのにも役立つ。
中身が見えて密封できるジッパー付き保存袋も◎
ケースの別案として、キッチンに常備してあるジッパー付き保存袋に入れるのもほこりを防げる保管方法。ケースに保管する場合と同様に、「今年」「昨年」のラベルを貼って1年分ずつ収納する。
使用頻度が低い年賀状は、奥まった収納スペースを活用
年賀状を参照するのは、基本的に年末年始のみ。そのため、年賀状を入れたケースの収納場所は階段下や廊下収納など、日常では取り出しにくい場所でOK。どこにしまったかを忘れないように。
喪中・住所変更はがきは年賀状と別途保管する
年末までに届く住所変更のはがきや喪中はがきは、年賀状を書く際に参照するためすぐに取り出せる場所に保管する。年が明けたら輪ゴムでまとめ、その年の年賀状と一緒にケースのいちばん上へ。
教えてくれたのは
小宮真理(こみやまり)さん/整理収納アドバイザー。約200軒の整理収納を手掛け、セミナー受講者は6000人にのぼる。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2020年1月30日号