温泉の効果的な入り方。浴槽内のどこで浸かるべきか
体の芯まで冷えるこの季節は、温泉に行ってゆっくりと温まりたいもの。良い温泉宿の基準から「入浴法」まで、気になる疑問を専門家に聞いてみた。
Q.:温泉の効果的な入り方は?
A.:1度の入浴で4~5回分割して浸かる。
「毛細血管から温泉成分がダイレクトに入るので、家庭の風呂よりも早く体が温まりやすく、かつ出た後も冷めにくい。食塩泉の場合であれば、2~3時間でも湯冷めしません。5分肩まで湯に浸かり、少し出てまた5分入る、というのを4~5回繰り返します。すると、徐々に体温が上がっていき、温熱効果を最大限に享受できます」(松田教授)
なお体に創傷(切り傷)がある場合、感染症の危険もあり、入浴法や回数は医師に相談した方がよい。
Q.:浴槽内のどこで浸かればいいの?
A.:湯口付近。
源泉は空気中の酸素に触れると酸化してしまい、鮮度が劣化する。よって、同じ浴槽内でもお湯の質には差がある。
「湯口から4~5m離れるだけで鮮度は半分以下に落ちるケースがほとんどです。できるだけ酸素に触れていない湯口付近で浸かりましょう。
ただ、湯口はお湯の温度が高いので、いきなりそこで浸かると、血圧が急激に上がってしまう。まずは湯口からいちばん遠い湯尻に入ってから、だんだん湯口に近づきましょう」(松田教授)
※女性セブン2018年1月11日号
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