【週刊脳トレ】識別能力を鍛えるトレーニング「どっちが多い?」
「テレビタレントの顔がみんな同じに見える」とか「思考にまとまりがなくなってきたなあ」と、感じたら「脳トレ」(認知症予防医・ひろかわクリニック院長の広川慶裕先生監修)をやってみましょう。ちょっとした頭の体操で脳の元気が取り戻せます!
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脳トレの利点は、脳への血流を増やすこと。脳の神経細胞は血液がめぐってこないと情報のやり取りがうまくいかなくなるのです。クイズやパズルをやると脳の血流は飛躍的にアップします。
今回は「どっちが多い?」です。
これは識別能力を鍛える脳トレ。「識別能力」とは、視覚から得た情報の中から必要なものを選別する脳の働きです。人の顔が判別できたり、駐車場の似たような車の中から自分の車を見つけ出したりできるのも、識別能力のおかげです。思考に関わる前頭葉や、情報処理を行う頭頂葉といった脳の部位を使います。
加齢やMCI(軽度認知障害)で、識別能力は衰えてきます。でも、生活の中に脳トレを取り入れていけば、改善も難しくはありません。