シニア世代の丁寧な暮らしのヒント【梅雨時のおうち時間を快適にする】「クッションカバーや香りの模様替え」など10の工夫
シニア世代や介護中の人にとって気分転換やリラックスタイムは大切だが、梅雨時期は外出も億劫になりがち。自宅で過ごす時間が長いこの季節はとくに自宅で過ごす時間を快適に保ちたいもの。そこで家事アドバイザーの矢野きくのさんに、今すぐできる快適なおうち時間のためのアイディアを教えてもらった。
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
おうち時間がもっと楽しくなる梅雨対策
梅雨の季節は、外に出るのが億劫になり、おうちで過ごす時間が長くなりますね。ジメジメとした湿気やどんよりとしたお天気が続くこの時期こそ、リビングに少しの工夫をプラスして、爽やかで贅沢な時間を過ごしてみませんか。今日からすぐに試せる簡単なアイディアをご紹介します。
1. 照明を「温白色」や「電球色」に変えてみる
梅雨の昼間はどんよりと薄暗く、気持ちまで沈みがちになります。そんな時は、あえてお部屋のメイン照明を少し落とし、間接照明や手元のスタンドライトを点けてみましょう。温かみのあるオレンジ系の光を灯すだけで、リビングがホテルのラウンジのような、落ち着いた大人の空間に生まれ変わります。
2.「床」を広く見せて視覚的に体感温度を下げる
梅雨時は湿気のせいで、空間全体が重く感じられがちです。まずは床に置きっぱなしになっている雑誌や小物などを片付け、すっきりとさせてみましょう。さらに、敷いているラグをひとまわり小さいものに変えるか、思い切って外してフローリングの面積を広げてみます。床が見える面積が増えるだけで、視覚的に「風が通る隙間」が生まれ、お部屋全体がすっきりと涼しげに感じられます。
3. 風通しの良い位置に座るようにクッションを置く
お部屋の中の「風の通り道」を見つけてみましょう。いつも座る定位置から離れても、風が心地よく抜ける場所にクッションや座布団を置いて、臨時の「特等席」を作ってみてください。座る場所を変えて視線が変わるだけでも、良い気分転換になりますし、室内の健やかな空気の流れを肌で感じることができます。
4. 雨音をBGMにする、またはお気に入りの音楽を
外の雨を憂鬱に思うのではなく、楽しむ工夫をしてみましょう。静かなクラシックやジャズを流したり、あるいはあえて窓を少しだけ開けて「シトシト」という優しい雨の音そのものをBGMとして聴いてみたりするのもおすすめです。自然の音に耳を傾ける時間は、心をそっと整えてくれます。
5. クッションカバーやスリッパを涼しい色や「シャリ感」のある素材にする
肌が触れる部分がベタベタすると、それだけで小さなストレスが溜まってしまうものです。リビングのクッションカバーや座布団カバー、スリッパなどを、麻(リネン)やインド綿といったサラッとした素材に変えてみるのはいかがでしょうか。吸水性・速乾性のある「シャリ感」のある肌触りに替えるだけで、体感温度が下がり、驚くほど爽やかに過ごせます。涼しい色のクッションカバーに替えるのもおすすめです。
6. 視界に入る「色」を寒色・クリアに絞る
ソファの上やテレビボードの上など、「座ったときに必ず視界に入る場所」を1箇所だけ模様替えしてみましょう。そこに出しておく小物を「ガラス製品」「白」「ブルー」「シルバー」といった涼しげな色や素材に限定します。お気に入りのガラス瓶に水を入れ、ベランダや庭のグリーンを1輪挿すだけでも、目から涼を取り入れる素敵なアクセントになります。
7.「ミント」の爽やかな力を借りる
ハッカ油やペパーミントの精油は、梅雨時の強い味方です。精製水で薄めた「ハッカ油スプレー」を空間にひと吹きしたり、床や棚を拭き掃除する際のバケツの水に1滴垂らしたりして使います。ミントに含まれるメントール成分には、皮膚の冷感センサーを刺激して涼しく感じさせる効果があります。さらに、消臭・抗菌・虫除けにもなるため、この時期の衛生管理にも役立ち一石三鳥です。
(ご注意)家の中で猫と一緒に暮らしている方は、ミントやハッカ油系のものは猫の肝臓に悪影響を及ぼすので、使わないようにしてください。
8.「涼」を呼ぶおやつ・飲み物の演出
おやつや飲み物の出し方を少し工夫して、五感で涼しさを演出してみましょう。普段の麦茶やハーブティーに、ミントの葉やレモンスライスを浮かべるだけで爽やかさが増します。ドライフルーツを入れて水出しでアイスティーを時間をかけて作るのもおすすめです。
また、市販のゼリーや水羊羹なども、パックのままではなくガラスの器に移し替え、細かく砕いた氷を少し敷いたお皿に乗せてみてください。まるでお店にいるような、涼やかな特別感を味わえます。
9. お気に入りの器で、丁寧にお茶を淹れる
雨の日は予定を詰め込まず、時間を贅沢に使うチャンスです。普段は食器棚の奥に眠っている、お気に入りのカップや湯呑みを久しぶりに出してみませんか。お気に入りの器で、ハーブティーや新茶、香ばしいほうじ茶などをゆっくりと淹れてみてください。温かい飲み物は、冷房や湿気で意外と冷えがちなシニアの身体をやさしく内側から温めてくれます。
10. クローゼットや引き出しに「香りの模様替え」を
雨の日が続くと、クローゼットや押し入れ、タンスの中の湿気やこもったニオイが気になりがちです。そんな時は、お洋服やリネンの収納スペースに、爽やかな香りのサシェ(香り袋)や、お気に入りの石鹸を忍ばせてみてはいかがでしょうか。
引き出しを開けるたびにふわっと良い香りが広がり、それだけで気持ちがすっと軽くなります。シニアの皆様には、気持ちを穏やかに整えてくれるラベンダーや、すっきりとした柑橘系の香りが特におすすめです。お部屋全体の空気まで、どこか清々しく感じられるようになりますよ。
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梅雨の模様替えや過ごし方の工夫は、どれも大がかりな準備を必要としない、今すぐできる小さなお楽しみばかりです。
雨でお出かけができない日は、がっかりするのではなく、「おうち時間を贅沢に楽しむ特別な日」に変えてみませんか。ほんの少しリビングに手を加えるだけで、ジメジメした空気すらも心地よい静けさへと変わっていくはずです。
ご自身の身体を優しく労わりながら、お気に入りに囲まれた快適な梅雨のひとときをお過ごしください。
