《誰がお世話する?》自分の死後もペットが幸せでいるために…準備・手配しておくべき3つのこと
ペットと暮らしている場合、考えておくべきなのが「自分が亡くなったあとのペットのこと」。家族がペットの世話をするのが難しい場合や同居家族も高齢の場合、ひとり暮らしで頼れる相手がいない場合などは、元気なうちにペットのゆくすえを手配をしておく必要がある。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、終活の一環として、ペットのために準備しておくべきことを教えてもらった。
教えてくれた人
丸山晴美さん/節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー
22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。
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責任を持って考えるべき「ペットのゆくすえ」
ハムスターなどの比較的短命な小動物と比較して、長生きする犬や猫ですが、近年は平均寿命も延びてきています。完全室内飼いの猫の場合、病気にならなければ20年近く生きる子もいますし、大型のインコやオウムなどは50年ほどの寿命を持つため、飼い主の死後まで生きている可能性があります。
また、寿命にかかわらず、病気や事故で長期的に入院をしたり、施設に入らなければならなくなったりすることで、急に世話ができなくなる場合もあるため、家族の一員としてペットのゆくすえはきちんと考えておきましょう。
まずは引き取り先を考える
ペットのゆくすえとして考えておくべきことは、「引き取り先を考える」「保険やお金を準備する」「ペットの葬儀や埋葬方法を考える」の3つです。
引き取り先を考える際は、まず家族や親族、友人や知人など、身近でペットの面倒を見てくれそうな人へ事前に相談しておきましょう。ペットは法律上「物」として扱われるため、飼い主が亡くなった場合は、相続財産の一部として扱われます。一方的に相続人等に面倒を見てもらうつもりでいたとしても、いざというとき相手がペットを飼える状況とは限らないため、あらかじめ了承を得ておくことをおすすめします。
もし身近に引き取り手がいない場合は、里親や施設にお願いする方法もあります。
引き取り先に渡せるようにペットの情報をまとめておく
引き取り先が決まったら、いざ引き取ってもらうときのために、ペットの情報をカードやノートにまとめておきましょう。
名前や種類、性別、生年月日(わからない場合は何歳くらいなのか)、避妊や去勢の状況、マイクロチップの有無、持病の有無、かかりつけ医、加入保険の有無といった基本的な情報のほか、普段の呼び方や性格、いつものフードや好きなおやつ、お気に入りのおもちゃや愛用のベッドや毛布など匂いが付いたものを共有したり、犬の場合は散歩の時間や頻度などをまとめておくと、引き取り先でもペットが環境の変化今まで通りの暮らしを送りやすくなるでしょう。
これらの情報は、自分が亡くなったあとだけでなく、急な入院や旅行で誰かにペットの面倒をお願いする際にも役に立ちます。
お金を準備する
自分が亡くなったあとにペットの世話をお願いする場合は、ペットが天寿を全うするのに十分なお金を準備しておきましょう。遺言でペットの世話をしてくれる人に遺産を残すこともでき、遺産や金銭が希望通りペットのために使われていることを信託監督人が監督する「ペット信託」という選択肢もあります。信託銀行などで取り扱っているため、気になる場合は一度問い合わせてみるとよいでしょう。
ペットの葬儀や埋葬方法を考える
引き取り手の判断に任せるという選択肢もありますが、ペットが亡くなった後のことも「ペットのゆくすえ」として整理しておきましょう。
ペットの火葬にもいくつかの種類があり、個別で火葬をするのか、他のペットと合同で火葬をするのかなどでも費用が変わります。埋葬場所に関しても、自分と同じお墓に入れてほしいといった場合もあるでしょう。
葬儀や埋葬方法によって、かかる手間や費用も異なるため、自身の希望がある場合はとくに、引き取り手の負担を考えて費用などを用意しておきましょう。
ペットの世話は介護保険適用外になることも念頭に
ペットの世話は公的な介護保険サービスの対象外です。自分が被介護者になり、ペットの世話をするのが難しくなった場合も、ホームヘルパーには面倒をみてもらうことはできません。そのため、ペットシッターなどのサービスを利用する必要が出てくることもあります。
本当に最後まで世話ができるのか、世話ができなくなったときにはどうするのか、最後まで責任を持つことができるかをしっかりと考えてからペットを迎える判断しましょう。
取材・文/新藤まつり
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