要介護5になってからの寿命は…要介護5の親を自宅介護した体験を春やすこさんが語る
要介護5とは、どんな状態なのだろうか。要介護5と認定されると果たして寿命はどのくらいなのか、いつまで介護は続くのか…。そんな不安を抱えながら、お笑い芸人で女優の春やすこさんは10年に及ぶ介護を続けた。要介護5で寝たきりとなった父、要介護4の母を看取った春さんが、その壮絶な自宅介護の実体験を語ってくれた。
要介護5とは?
要介護5とは、生活全般で介助が必要な状態で、介護認定の中で、もっとも介護度が進んだ状態のこと。春やすこさんは、要介護5の親を長年介護し続けてきた。
内閣府『令和2年版高齢社会白書』※によると、要介護5と認定された人数は年々増加傾向。要支援から要介護5までの認定者数は、全体で665万6840人のうち、要介護5は、60万7221人(令和元年8月末現在)となっている。
※厚生労働省『介護保険事業状況報告(暫定)』令和元年8月分より https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m19/1908.html
要介護5と要介護4の違い
春やすこさんは、要介護5でほぼ寝たきりの父親と要介護4で酸素ボンベが必要な母親の介護をしてきたが、要介護5と4の違いは、どんなものなのだろうか。
厚生労働省『介護・高齢者福祉』によると、要介護5と要介護4の違いは、日常生活が困難か、ほぼ不可能かの違いとされており、以下※のように解説されている。
要介護5は、要介護4の状態からさらに症状が進み、寝たきりで意思疎通がほとんど不可能になっているというケースが多いとされる。
要介護4
└重度な認知症があり、介護なしには日常生活を営むことが困難な状態。心身の状態が低下しており、食事や排せつでも手助けが必要。
要介護5
└寝たきりの状態で、介護なしには日常生活を営むことがほぼ不可能な状態。心身の状態が低下し、医師の伝達も困難。
※厚生労働省『介護・高齢者福祉』<参考>より
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/kentou/15kourei/sankou3.html