ウー・ウェンさんの“主役級”「食べる」スープ|栄養満点ボリュームたっぷり!ひと皿で大満足
急に寒くなってなんだか体がだるい、そんなときは栄養たっぷりの温かいスープがおすすめ。人気料理研究家 ウー・ウェンさんがボリューム満点のひと皿で満足できる「食べる」スープのレシピを教えてくれました。「具材をたっぷり入れたボリュームスープは、お腹にたまるメイン級の一品。肉やワンタンなど食べ応えのあるものと、栄養価の高い旬野菜を組み合わせてみて。肉の旨みも加わって味わい豊かに仕上がります」とウーさん。体の芯からあたたまりますよ!
教えてくれた人
料理研究家 ウー・ウェンさん
ウー・ウェンクッキングサロン主宰。母親から受け継いだ中国家庭料理や医食同源の考え方に根づいたレシピが人気。『ウー・ウェンさんちの汁ものとおかず』(光文社)など著書多数。
豚肉と豆苗のスープ
豚肉の旨みとコクに豆苗の香りがアクセント
疲労回復効果やお通じの改善効果、美肌効果などいいことずくめの豚肉に、ビタミンや葉酸など女性にうれしい栄養素が豊富な豆苗を合わせて。
【材料】(2人分)
豚薄切り肉(おすすめは肩ロース)…150g
豆苗…2袋
しょうがのせん切り…1片分
長ねぎの薄切り…10cm分
<A>
酒…大さじ2
しょうゆ、黒酢…各大さじ1
水…3カップ
太白ごま油…大さじ1/2
黒こしょう…少々
【作り方】
【1】鍋に太白ごま油と豚肉を入れて火にかけ、肉の色が変わるまでしっかり炒める。<A>を加えてからめ、しょうがと長ねぎを加えて炒め合わせる。
【2】香りが立ったら水を加え、再び煮立ったら弱火にし、蓋をして5分煮る。
【3】豆苗の根を除いてのせ、蓋をして強火にして1分煮る。仕上げに黒こしょうをふる。
たっぷりしょうがとワンタンのスープ
つるりとしたワンタンにしょうがでポカポカ
シンプルな具で作ったワンタンにしょうがのせん切りをたっぷりと。しょうがは体を温めるだけでなく、代謝を上げたりむくみを解消したりと、冬に欠かせない養生食材。
【材料】(2人分)
豚ひき肉…100g
<A>
黒こしょう…少々
酒…大さじ1/2
しょうゆ…大さじ1/2
ごま油…小さじ1
ワンタンの皮…12枚
水…4カップ
しょうがのせん切り…30g
塩…小さじ1/2
黒こしょう…適量
ごま油…小さじ1
白髪ねぎ…10cm分
【作り方】
【1】ボウルにひき肉を入れて<A>を上から順に加え、その都度混ぜる。12等分にし、ワンタンの皮で包む。
【2】鍋に水を入れて沸かし、【1】としょうがを入れて火が通るまでしっかり煮る。塩で味を調え、黒こしょうをふってごま油をたらす。器に盛り、白髪ねぎをのせる。
鶏団子とれんこんのスープ
肉団子はシンプルイズベスト大きいからふわふわ
温め効果や疲労回復効果のある鶏肉の団子と、のどの渇きや痛みを緩和してくれるれんこんを合わせて。青菜やねぎなど、組み合わせを変えれば毎日でも食べ飽きない。
【材料】(2人分)
鶏ひき肉…200g
れんこん…200g
<A>
こしょう…少々
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ1
塩…2つまみ
パン粉…10g
ごま油…大さじ1/2
水…3カップ
塩…小さじ1/3
糸唐辛子…適量
【作り方】
【1】ボウルにひき肉を入れて<A>を上から順に加え、その都度練り混ぜ、2等分にして団子状にまとめる。れんこんは皮をむいて棒状に切る。
【2】鍋に水を入れて沸かし、【1】を入れる。煮立ったら弱火にして蓋をし、12分煮る。塩で味を調え、器に盛って糸唐辛子をのせる。
●ウー・ウェンさん流 ふわふわ肉団子を作るポイント
1. 肉だねには少しのパン粉を加える
ひき肉に調味料をひとつずつ加え、その都度よく練り混ぜて。パン粉を加えることで、パン粉がひき肉の旨みを吸ってジューシーな仕上がりになる。
2. ボリュームたっぷりがウー・ウェン流
肉団子はゴロッと大きくして食べ応えを出すと、かたくなりにくく肉の旨みも流れ出にくくなり閉じ込められる。丸める手間がかからないのも◎。
3. 加熱は弱火でじっくりと
肉団子は、時間をかけて弱火でじっくり加熱することでふわふわの仕上がりに。途中、肉団子の浸かっていない部分に煮汁をかけながら全体に火を通して。
撮影/鈴木泰介 スタイリング/岩崎牧子 取材・文/平井薫子
※女性セブン2023年11月30・12月7日号
https://josei7.com/
●夏の冷えと疲れに!体の中から温めるスープレシピ|ウー・ウェンさん