「母の食生活に欠かせないスキムミルク」NO老いるLIFE~母と娘のほんわか口福日誌~第9回
漫画家で栄養士の資格をもつうえだのぶさんの母は、慢性膵炎で脂質を控える“NOオイル”な食生活が必須。母娘はときにはぶつかりながらも、日々の食事で工夫を重ねている。そんなうえだ家の食生活の頼れる味方が “スキムミルク”だとか。母と娘のスキムミルクにまつわるほんわかエピソードと、うえだ家の定番食事の工夫5つのポイントもご紹介します。
我が家の定番「ややNOオイル」食生活5つのポイント
さて今回はわが家の「食事の工夫・定番編」のご紹介です。読者の皆さまには、日々の食事の脂質を減らすための工夫として参考にしてもらえたら嬉しいです。
【1】脂質の少ない食材を使う
スキムミルクは脂肪分が低いので、牛乳の代わりに使っています。カルシウムが摂れるし、おみそ汁などに入れると減塩にもなって一石二鳥♪
また、肉や魚、調味料もできるだけ脂質の少ないものを選びます。
わが家の定番おかずをひとつご紹介します。
鶏むね肉ってパサパサしますが、薄く切って片栗粉をまぶして茹でると、つるんとジューシーに食べられます。酢豚風に食べるのも美味しいです。
【2】フライパン用ホイル&レンチンで調理
わが家ではお好み焼きもホイルで作ります。豚バラの代わりにロースハムで脂質カット。NOマヨで、かつおぶしと青のりたっぷり。ソースはNOオイル調味料です♪
【3】カレーやシチューは片栗粉でとろみ
ルーを普段の半分(またはカレー粉のみ)にしてブイヨン等で味付けし、片栗粉でとろみをつけます。シチューはもちろんスキムミルクで。野菜たっぷり&汁気少なめで作ります♪
【4】油ものとNOオイルを組み合わせる
例えばハンバーグを食べるなら、ノンオイルドレッシングのサラダや野菜スープなど他の料理をNOオイルに。きのこや海藻もわが家の常備食材です。
【5】夕食をシンプルに
基本、もち麦ごはんと野菜たっぷりの汁物に、肉や魚(たんぱく質)の小さいおかずです。
これでバランスをとって、たまに外食ランチやおやつも楽しんでいます。
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母の発病から3年――、退院直後の「脂質5g」という厳しい脂質制限生活を経て、現在は脂質を控えめにした「ややNOオイル」な食生活を送っています。
次回はちょっとビックリした「定番食材の意外な“脂質”の落とし穴」についてご紹介します!
NOオイルMemo「うえだ家の常備食材」を公開!
我が家の常備食材です。ここには描いてないですが、野菜は旬のものを、魚はアジやカツオなど脂質の少ない青魚を使うようにしています。
糖尿病の予防や腸内環境のことも考えて野菜・きのこ・海藻はしっかり摂るようにしています。
あらやだ、なんだか真面目な解説になっちゃいましたわ(笑い)
絵と文
漫画家・うえだのぶ
イラストレーター・漫画家。57才。山口県で80才の母とふたり暮らし。40代で地元の短大に入学し、栄養士の資格を取得。地元山口県を拠点に、漫画を利用した食育や時短調理などの栄養講座の講師なども務めている。
ホームページ:uenobu.com アメブロ:https://ameblo.jp/abareinupoti/ インスタ: https://www.instagram.com/nobuueda/?hl=ja
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