免疫の働きを助ける習慣まとめ|皮膚の保湿をするなど簡単な病気ブロック術
いつもの習慣をちょっと変えるだけ! 風邪などの病気にかからないために免疫の働きを助ける簡単なワザをご紹介!
早速実行して、風邪知らずになりましょう。
→免疫力を上げる!毎日の生活に取り入れる「10の“ちょい足し”術」
ワザ1:「口うがい」と「のどうがい」
「うがいには口でブクブクする『口うがい』と、のどでガラガラする『のどうがい』があり、2つを組み合わせれば、ウイルスを洗い流す効果が高まります」(芝大門 いまづクリニック院長 今津嘉宏さん・以下同)
【1】水を口に含み、10秒間、口の中でブクブクさせてゆすぎ、水を吐き出す。これで口内に付着したウイルスが取れやすくなる。
【2】再び水を口に含み、顔を斜め上に向けてガラガラと音を出しながら10秒間、のどに振動を与え、水を吐き出す。これでのどに付着したウイルスが取れやすくなる。
【3】もう一度水を口に含み、斜め上を向いたまま首を左右に動かしてのど全体をゆすぎ、水を吐き出す。これでのどの両端に付着したウイルスまで洗い流せる。
ワザ2:首を温める
太い血管が通る首を温めて冷えによる免疫力ダウンを防ぐ。
「首や足首など“首”とつく部分は太い血管が走り、血流量が多いため冷やすと血液自体が冷えて体温が低下。特に首が冷えると体調を崩すのでマフラーなどで温めて」
ワザ3:Wマスク
家庭内感染防止にはWマスクで対応。
「家族に風邪やインフルエンザの人がいるときはWマスクでガードを。市販の不織布マスクの内側にガーゼを重ねるだけ。ブロック力が高まり、感染を強力に防げます」
ワザ4:手洗いはこすらず水圧で流す
「ゴシゴシとこすって手洗いをすると、シワの間に細菌やウイルスが入り込む場合が。こすらずに蛇口の水を手のひらに当てて水圧で洗い流すほうが、細菌やウイルスをしっかり落とせます」
ワザ5:静電気を防ぐ
静電気を防いで細菌やウイルスを寄せつけない。
「ウイルスや細菌は静電気に引き寄せられるので、静電気防止スプレーで静電気を防ぎましょう。化繊の衣類は、天然素材より静電気が起きやすいので、特に注意」
ワザ6:しっかり保湿
しっかり保湿で皮膚からの感染を防止。
「人間の体を外敵から守っているのが皮膚。皮膚が乾燥するとバリア機能が落ち、病気にも感染しやすくなります。肌がカサつきやすい人は、ボディクリームなどでしっかり保湿して乾燥を防ぎましょう」
ワザ7:朝の温スープ
朝の温スープで外出時の感染防止。
「朝は体温が低く、免疫力も下がり気味。そこで朝食に温かい具だくさんスープを飲みましょう。具が多いと、液体だけよりも消化にエネルギーが使われて体温が上がり、免疫のエンジンがかかるので、外出したときの感染予防になります」
ワザ8:加湿器は腰より上に置くのが正解
「風邪やインフルエンザ予防のため、乾燥を防ぐべきは顔周りなので、加湿器は腰より上に置くのが正解。低い場所に置くと顔周りは乾燥するのでNG。フィルター掃除もこまめに行いましょう」
ワザ9:ヨーグルトを活用
ヨーグルトで腸から免疫活性。
「ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、腸内環境を整え、免疫力アップをサポートします。風邪やインフルエンザ予防に役立つ善玉菌を含む食品も増えているので、取り入れるのもおすすめです」
さまざまな機能をもつ乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌がとれる食品はヨーグルト以外にもいろいろ。おいしく手軽に善玉菌を補給できる。
それでも風邪を引いてしまったとき Q&A
Q:風邪のときの温め食材はトウガラシ?それともショウガ?
A:ショウガを加熱してとるのが効果的。「トウガラシは食べると発汗が促されて体から熱が逃げ、体温の低下を招きます。一方、ショウガは加熱すると温め効果がアップ。消化の働きも活性化し、風邪のときに効果的。ショウガ紅茶など温めてとって」
Q:“首に焼きねぎ”は本当に効く?
A:殺菌作用のあるアリシンを吸い込むことで風邪予防に。「ねぎには殺菌作用のあるアリシンが含まれ、焼くとこの成分が蒸発しやすくなります。首に巻くと口や鼻からそれを吸い込みやすいので風邪予防になるのです」
Q:高熱のときにいいのは、おへそを温めるor冷やす?
A:「へその上部分には太い血管が通っているので、冷やすと全身に行き渡る血液が冷え、効率的に体温を下げられます。首回りやわきの下でも同じ効果があります」
Q:治りかけに食べるといい食べ物は?
A:粘膜を健康に保つ成分がとれる焼きみかんを。
「みかんには利尿作用があり体が冷えやすくなるので風邪の初期には注意。ただ、みかんのβ-クリプトキサンチンは体内でビタミンAになり粘膜の免疫力を高めます。皮ごと焼くと熱に弱いビタミンCが守られ、体も冷やさないので風邪の治りかけに◎」
教えてくれた人
今津嘉宏さん /西洋医学に漢方なども取り入れて診療。著書は『病気が逃げ出す上体温のすすめ』(ワニブックス)など。
撮影/阿部健太郎
※女性セブン2019年2月28日号
●年代別【免疫力を高める食べ方】で病気を寄せつけないカラダに