肌の乾燥や老化を防ぐ＜最強の食品＞ランキング「1位は冬が旬の亜鉛たっぷり食材」理由を専門家が解説

　加齢とともにさらに強敵となる肌の乾燥は、しわやシミの原因となり、老け見えの大きな要因にも。翻っていえば、潤いのあるツヤ肌であれば、マイナス5才見えも叶うということ。肌力を上げる「最強の食品」を10人の専門家が選定。美肌のために摂りたい食品を1位から12位までランキング形式でお届けします。

10人の専門家

田中優子さん／田中病院院長、西嶌暁生（にしじまあきお）さん／恵比寿こもれびクリニック院長・形成外科医、金丸絵里加さん／管理栄養士、川㟢加織さん／皮フ科かわさきかおりクリニック院長、古市ゆりさん／上野毛駅前総合クリニック美容皮膚科、宇井千穂さん／やさしい美容皮膚科・皮フ科院長、桐生有紀さん／スクエアクリニック・美容皮膚科医、前山美千代さん／みらい病院医師・美容皮膚科医、松田明子さん／センシンクリニック、望月理恵子さん／管理栄養士

肌力を上げる「最強の食品」ランキング

　10人の「専門医」と「食の専門家」におすすめの食品と習慣を挙げてもらい、1位を10点、2位を9点、3位を8点、4位を7点、5位を6点として集計。

※順位／食品名／点数／理由

【12位】手羽先／15点

「コラーゲンとエラスチンが豊富。豚足や牛すじ、軟骨もいい」（桐生さん）、「コラーゲンやエラスチンが多く含まれ、肌に潤いと弾力を与える」（古市さん）

【10位】鮭・うなぎ／22点

「鮭には血流を促進するDHAやEPAが豊富で、強い抗酸化作用を持つアスタキサンチンが美肌をサポート」（金丸さん）、「うなぎには粘膜を整えるビタミンAが多く、たんぱく質もしっかり摂れる」（古市さん）

【9位】ナッツ類／23点

「抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミン（ビタミンE）を含む」（宇井さん）、「ナッツの脂質が肌の調子を整える」（桐生さん）

【6位】アボカド・トマト・納豆／24点

「アボカドに含まれるビタミンB6はアミノ酸の代謝や亜鉛の働きに関与し、皮脂のコントロールなど肌のゆらぎも予防」（金丸さん）、「トマトは活性酵素を除去し皮膚ダメージを予防・軽減するリコピンが豊富」（望月さん）、「納豆は食物繊維と生きた菌を同時に摂れるシンバイオティクス食品で整腸効果があり、肌の力を上げる」（西嶌さん）

【5位】果物／25点

「いちごやレモンなどに多く含まれるビタミンCはメラニンの合成を抑え、真皮にあるコラーゲンの生成を促す」（宇井さん）、「キウイはビタミンCのほか、食物繊維やビタミンEも豊富で血色のよい肌をつくる」（望月さん）

【4位】緑黄色野菜（かぼちゃ、にんじん）／34点

「肌のターンオーバーを促すビタミンEを多く含む」（松田さん）、「緑黄色野菜に含まれるβカロテンは体内でビタミンAとなり、肌の健康を維持し潤いを助ける」（桐生さん）、「βカロテンにはシミを予防する効果も」（宇井さん）

【3位】レバー／43点

「ビタミンAが含まれ肌の健康を維持する」（宇井さん）、「鉄分は紫外線により発生した活性酵素を除去してくれる。特に豚レバーはたんぱく質や鉄分が豊富で低脂肪」（西嶌さん）

【2位】卵／44点

「肌をつくる良質なたんぱく質を豊富に含む」（田中さん）、「卵には血色をよくする鉄分、細胞の再生を促す亜鉛、代謝をスムーズにするビタミンB群などが含まれる」（望月さん）

【1位】牡蠣／49点

「代謝や免疫を高める作用のある亜鉛が多く含まれるため、肌荒れなどを防ぐ効果がある」（川﨑さん）、「亜鉛がたんぱく質の合成を促し、肌のターンオーバーを助ける」（桐生さん）

肌力を上げる食品の栄養価や食べ方を専門家が解説