兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第191回 ボケ兄の観察日記】
57才で若年性認知症を発症した兄(現在・64才)と2人暮らしをするライターのツガエマナミコさん。兄の病気が原因で思いもかけぬトラブルが発生することも多いのですが、何も起こらない平和な一日もあります。今回、マナミコさんは、そんな普段の一日を綴ってくれました。

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たとえるなら「ハシビロコウさま」
兄が日々何をして過ごしているのか、気になっている読者の方々のリクエストにお応えして、今回は1日観察日記風にお届けしたいと思っております。
といっても本当に何もしておりませんので、いつも以上に内容の薄い回になることは間違いございません。どのくらい動かないかと申しますと、置き物のごとく動かない鳥として知られる「ハシビロコウさま」より少しマシといった程度でしょうか。
今朝は7時ぐらいにリビングへお出ましになり、自分のお席にお座りになると、「さぶいな」とおっしゃり、肩をすぼめていらっしゃいました。
わたくしが掃除機をかけている最中でしたので、窓は全開でしたが、さほど寒いわけではないので無視しておりますと、しばらくして不満そうに上着を着ようとなさいました。しかし、悲しいかな袖口がわからず