兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第190回 科学的介護で幸せになれるでしょうか?】
AIがどんどん賢くなり、人間を追い越しそうな勢いの昨今、介護の世界も同様です。認知症を患う兄と同居し、兄の日常をサポートするライターのツガエマナミコさんが綴る連載エッセイ、今回は、科学と介護について考えたというお話です。

* * *
とある記事を読んで考えたこと
先日「科学的介護を目指す動きが本格化」という記事を目に致しました。奇しくもわたくしが、第178回でジョークとして言及しておりましたようなことが、すでに国によって考えられていたのであります。
→第178回を読む
《そんなにAIが賢いなら、認知症の人の行動や発言、洋服を後ろ前に着てしまうような原因を解析してアルゴリズム(問題解決に用いる手順・計算方法)とやらで無駄のない管理をして、肌触りのいい人型ロボットを作りだして臨機応変に介護していただけないものでしょうか?》(178回より)
もちろん内容は全く違うのですが、方向性はだいたい同じで、超アナログな介護に科学を取り入れようとしているのは間違いがないようでございます。